現在ではマーケティングの中心的な手法ともなっているSNSマーケティング。まだ未着手の方の中には、少しでも早く始めなければという焦りを感じている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここで改めて考えたいのが「本当にSNSマーケティングは本当に必要なのか」ということです。
今回は、SNSマーケティングの必要性やメリットなどについてご紹介します。

SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSプラットフォームを活用した、顧客分析や広報、宣伝、広告、新規顧客の獲得といったマーケティング活動です。
SNSマーケティングには様々な手法があり、さらにSNSプラットフォームごとの機能や特性によって、それぞれ効果や目的が異なります。
スマホなどの普及によって多くのユーザーや企業がSNSを利用するようになり、SNSマーケティングは現代のマーケティングの中でも特に注目されています。
SNSマーケティングがなぜ必要なのか

SNSマーケティングは売り上げアップや新規顧客の獲得、効果的な宣伝や情報の伝達ができるといった理由から注目される手法です。
しかし、これらは従来のマーケティングでも同様に行われてきたものです。ではなぜ今、SNSマーケティングが必要なのでしょうか。
SNSユーザーの爆発的な増加
多くの人がSNSを利用している現代社会において、その使い方は従来と異なります。
たとえば検索。これまでは検索といえば、Googleやヤフーなどの検索エンジンを利用するのが一般的な方法でした。
しかし、近年の若年層はSNSで直接検索を行うようになっています。そのため、SNSに取り上げられない情報が若年層に届くことはありません。
また、1日のうちSNSを利用する時間もますます増加しており、特にその傾向が顕著なのが30代や40代です。これまでSNSといえば若年層が中心と言ったイメージでしたが、その考え方も覆りつつあります。
今後もSNSの利用者はさらに増加していくことでしょう。特にこれまでSNSを利用することが少なかった高齢者や子供といった層の増加も考えられるため、今後SNSを活用したマーケティングはさらに成長するものと予想されます。
消費者の行動変化
SNSは消費者の消費行動にも大きな変化をもたらしています。
これまでもネットショッピングを利用する人は少なくありませんでしたが、あくまでも必要なものがある場合にECショップで商品を探し、購入するというのが一般的でした。
しかし現代では、SNSが検索から購買に至る重要なステップとなりつつあります。
たとえばSNSで見かけた商品を口コミで調べ、公式アカウントを経てECサイトで購入するというように、すべてがSNSの中で完結するという消費行動も珍しいものではありません。
またECサイトの利用に拍車を駆けたのが新型コロナウイルスの感染拡大です。これまではリアル店舗で直接商品を購入していた消費者も、外出の自粛や対面接客への抵抗感によってECサイトでの購入へとシフトしつつあります。
このような消費者の行動変化に即座に対応するためにも、SNSマーケティングは重要な存在だと言えます。
マーケティング手法の多様化
SNSマーケティングの必要性の中で最大のポイントは、手法の多様化です。
これまでの消費者とは異なり、現代の消費者は非常に多様化しています。そのため、従来のマーケティング手法の有効性が失われる場面も増加しつつあります。
また今後、新しいソーシャルメディアが登場する可能性も低くありません。そういった場合には、より新しいマーケティング手法が生まれることもあります。
もし従来型のマーケティングにこだわっている場合、新しい手法に対応できず、マイナスの状態からマーケティングを模索しなければならないという事態に陥ってしまう可能性もあります。
そんな事態を避けるためにも、できるだけ早めにSNSマーケティングに対応することが必要です。
SNSマーケティングのメリット

すでに多くの企業が導入しているSNSマーケティングですが、そもそもSNSマーケティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
低コストである
SNSマーケティングには様々なメリットがありますが、中でも大きなメリットは低コストであるということです。
従来の宣伝や広告の場合、従来のマーケティング手法では多額の予算が必要でした。例えばテレビや雑誌といったマスメディアに広告を掲載するだけでも、数百万から数千万といった経費が発生します。もちろん予算を抑える方法はありますが、それでもある程度の広告費は覚悟する必要がありました。
しかしSNSの場合、従来の手法に比べてはるかに低予算での実施が可能です。というのも、SNSはすでに多くのユーザーが利用している場所であるため、ほぼ無料で行った施策でも多くの人が目にする可能性があるからです。
さらにSNSの場合、一度話題になればすぐに多くの人に拡散する可能性が生まれます。そうなれば、これまでは届くことのなかったターゲットにもリーチすることが可能です。こういった現象は従来型の広告にはない、SNSマーケティングならではのメリットだと言えるでしょう。
また、SNSマーケティングにかかる費用については、下記の記事で解説しておりますので併せてご覧くださいませ。
ユーザーとの関係構築が可能
SNSはユーザー同士がフラットにコミュニケーションできる場所ですが、それは企業と個人との関係でも同様です。
これまで、企業とユーザーが密なコミュニケーションを取ることは容易ではありませんでした。企業側は市場調査といった形でユーザーの意見を得ようと努力してきましたが、その範囲はあくまでも限定的でした。しかもユーザーとしては率直な本音を伝えることが憚られる場面もありました。
しかし、SNS上ではユーザーが自由に企業に対して意見を伝えることができます。企業側にとってはあまり聞きたくない意見や、受け入れがたいものも少なくありませんが、これらは今後の企業活動において非常に有益です。
またフラットなコミュニケーションを通じて、ユーザーは企業に対して共感や親近感を抱きやすくなります。このようにして培われた企業とユーザーの関係は非常に強固なので、新商品の発売などの際にはユーザーが応援団となってくれることで、広く情報の拡散させることにも役立ちます。
確かにSNSでの発信は炎上のリスクも伴いますが、間違ったメッセージや時代に即していない手法などを行った場合の反省材料になることもあり、企業側にとっては大きなメリットだと考えることができます。
新しい手法を生み出すことができる
現代のSNSマーケティングには様々な手法があります。
たとえば強い影響力を持ったインフルエンサーを起用するインフルエンサーマーケティングです。インフルエンサーマーケティングは従来型のマーケティングでは生まれることのない手法でした。
このようにSNSマーケティングは常に新しい手法が生み出される場所なので、今後もこれまでにはない効果的なマーケティング手法が生まれる可能性は非常に高いと考えられます。
これは中小や個人にとっては大きなメリットだと言えます。従来では予算などの観点からなかなか実施することの難しかった新しい方法を、SNSマーケティングならすぐに実行することができます。
クリエイティブなマーケティング担当者にとって、新しい手法を生み出し、実行できるのは大きなメリットだと言えるでしょう。
インフルエンサーマーケティングの効果に関しては以下の記事で解説しておりますので、併せてご覧くださいませ。

SNSマーケティングの成功事例

それでは実際にSNSマーケティングを実施し、成功した企業の事例を見ていきましょう。
ハーゲンダッツジャパン
ハーゲンダッツジャパンはインスタグラムを中心に積極的に情報発信を行っています。
次々に発売される新商品の情報や、スタンダードなフレーバーの紹介を画像や動画などを利用して効果的に発信しています。
ローソン
【まちかど厨房限定】ご当地丼フェス開催中!今なら各地の限定メニューがワンコインで楽しめます♪お店でチェックしてみてください(^^)
— ローソン (@akiko_lawson) November 24, 2021
→https://t.co/6G9cL8clJz#ローソン #まちかど厨房 pic.twitter.com/uupIkGeaSp
Twitterで600万人以上のフォロワーを獲得しているのがローソンです。
新商品情報やキャンペーンなどを短文で紹介しており、興味がある人はリンクからさらに詳しいページへと誘導することで、最初の窓口としての役割を果たしています。
またコラムなども豊富に掲載することで、多くのユーザーの心をつかんでいます。
JAL
JALはFacebookを中心に情報発信を行っている企業です。
テキスト、画像、動画などがバランスよく組み合わさった情報発信が大きな特徴です。Facebookのコミュニケーション機能も利用することで、ファンの獲得も行っています。
まとめ
いかがでしょうか。
SNSマーケティングは現代のビジネスでは必要不可欠な存在です。今後も新しい手法が生まれる可能性も高いため、マーケティング担当者にとっては必須事項となりつつあります。
まだ未着手だという方やSNSマーケティングに関心がないという方は、これを機会にSNSマーケティングの基礎を学んでみてはいかがでしょうか。
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