最近SNSを利用したマーケティングが活発に行われています。特にインスタグラムを利用したSNSマーケティングは多くのブランドや企業も注目している手法です。
しかし、実際にインスタグラムをマーケティングに活用したいと思っても、具体的にどうすればいいのか分からないとお困りの方も多いかもしれません。
今回はインスタグラムを活用したSNSマーケティングの方法や、注意すべきポイントなどを解説します。

目次
インスタグラムマーケティングとは?

SNSを活用したマーケティングの中でも、インスタグラムを利用したものは「インスタグラムマーケティング」と呼ばれています。
インスタグラムマーケティングとは、インスタグラムの様々な機能や特徴を利用して行うマーケティング全般を指します。特に画像加工の機能が豊富なインスタグラムは、画像によるプロモーションが大きな特徴であると言えます。さらにハッシュタグなどを利用することで、多くのユーザーに情報を届けることができます。
インスタグラムマーケティングのメリット

企業やブランドが活用するインスタグラムマーケティング。ではインスタグラムマーケティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ユーザー数が多く、海外にも届きやすい
インスタグラムの利用者は、国内では約3300万人、海外も含めると10億人にも達すると言われています。
また、他のSNSではユーザー数が頭打ちになっているとも言われていますが、インスタグラムは現在でもユーザーが増加しています。
特に画像や動画が中心ということもあり、言葉が通じない海外のユーザーが見ても理解しやすく、海外も含めて多くの人に情報を届けたい場合、非常に有効なプラットフォームであると考えられます。
特定のターゲット層に訴求できる
インスタグラムのメインユーザーは10代から30代。男女比では、女性がやや多いと言われています。
このように、インスタグラムは他のSNSに比べると、ターゲット層がはっきりしているのが特徴です。そのため、ターゲット層を絞ってマーケティングを行いたい場合には最適なSNSです。
また、インスタグラム最大の特徴は画像や動画が中心であるということです。そのためコスメやアパレルなど、画像で商品の魅力を伝えたい業界に向いています。
購買や集客に直結する
そもそもマーケティングの大きな目的の一つが購買や集客のアップです。
インスタグラムの場合、投稿からホームページやECサイトなどへの誘導が容易です。検索エンジンなどを経由しなければいけない場合、その過程でどうしても手間がかかってしまうため消費者が離れてしまう可能性がありましたが、インスタグラムではその心配は不要です。ハッシュタグによる検索もできるため、商品の検索からECサイトでの購入までをインスタグラムで完結することができます。
また飲食店の予約も行うことができるため、アパレルに限らず様々な業種にとってインスタグラムは欠かすことができないマーケティングツールになりつつあります。
インスタグラムマーケティングの具体的な手法

様々な効果があるインスタグラムマーケティングですが、具体的にはどのような手法があるのでしょうか。
公式アカウントの運用
インスタグラムマーケティングを始める場合、まず行うべきなのが企業やブランド、商品に関する公式アカウントの運用です。
公式アカウントは、いわばインスタグラムマーケティングの中心となるものです。公式アカウントから情報を発信することで、ユーザーとのつながりを築き、企業やブランドに対する認知度を高めることができます。
インスタグラム広告
インスタグラムでは、様々な形で広告を配信することができます。この機能を利用して、最適な形で広告を行うこともインスタグラムマーケティングでは重要です。
インスタグラム広告には、画像や動画はもちろん、ストーリーズ、コレクション、カルーセルなど、様々な種類があり、それらによって効果も異なります。また、インスタグラム広告はFacebookのユーザー情報と連動しているため、細かなターゲット設定も可能です。
まずはどのような情報をどのようなターゲットに伝えたいのかを明確にして、最適な形の広告を選択しましょう。

キャンペーン
インスタグラム上でのユーザー参加型のキャンペーンも、利用されることの多いマーケティング手法です。
インスタグラムのキャンペーンで多いのが、ユーザーがハッシュタグを付けて投稿を行うハッシュタグキャンペーンです。ハッシュタグキャンペーンは、多くのユーザーに参加を促すことで、ブランドや企業、商品の認知度を高めることに効果を発揮します。
また業種によってはインスタグラムのキャンペーンを窓口にして、実際のリアル店舗に足を運んでもらうといったタイプのキャンペーンも有効な手法として用いられています。
アンケート
インスタグラムのストーリーズにはアンケート機能も設置されています。
このアンケート機能を活用することで、ユーザーの意見を取り入れるだけでなく、キャンペーンのリマインドツールとして役立てることもできます。
インフルエンサーマーケティング
インスタグラムでは、多くのフォロワーを持ったインフルエンサーを活用するマーケティングも重要な手法です。
インフルエンサーはユーザーに対して強い影響力を持っているだけでなく、ユーザーからの信頼を集める存在です。そのためインフルエンサーを起用することで、ブランドとユーザーとの信頼関係を構築することにも役立ちます。
ただし、インフルエンサーを起用する場合には、ブランドや商品と相性がよい人や、きちんとコミュニケーションを取れる人を起用することが重要です。
またせっかくインフルエンサーを起用しても、宣伝の多い内容になってしまうとユーザーが離れてしまい、効果を最大限に活かすことができなくなることがあります。
インスタグラムマーケティングの注意点

インスタグラムマーケティングは非常に有効な手法ですが、必ず効果が出る施策でもありません。単なる思いつきで始めてしまうと、思わぬトラブルが起きることもありますし、好感度を高めるどころか、広告としては逆効果になってしまうこともあります。
ではインスタグラムマーケティングを行う場合には、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
世界観を統一する
インスタグラムは画像や動画を投稿するSNSですが、投稿が簡単な反面、世界観がバラバラなものになりがちです。どのようなものをユーザーに見せたいのかという点を明確にしておかなければ、ユーザーに共感してもらうことはできません。
まず、どのようなものを伝えたいのか、どのようなユーザーを想定しているのかという点をはっきりしておきましょう。
定期的に投稿を行う
SNSでの投稿は簡単に出来る分、ついつい後回しになりがちです。そのため投稿の間隔が空いてしまい、気づいたら長期間にわたって更新が行われていないという事態になってしまいます。
更新されないアカウントに対しては、ユーザーも興味を失ってしまうものです。誰がどのタイミングで、どんな内容を投稿するのかというスケジュールを明確にしておきましょう。
投稿の質を高める
インスタグラムは画像と動画に特化したSNSです。そのため、ユーザーは投稿される画像対して非常に目が肥えている人ばかりです。仮にユーザーが満足できない投稿を行ってしまうと、投稿だけでなく、商品やブランドのイメージを傷付けてしまう可能性があります。
そうならないためにも投稿の質を高めることが必要ですし、またユーザーが使いやすいように配慮することも大切です。たとえばインスタグラムで使われることの多いハッシュタグでも、ユーザーにとって検索しやすく、分かりやすいものを使用することが重要です。
インスタグラムマーケティングは非常に有効な手法ですが、少しの気配りが必要になるため、常に複数人で確認する体制を整えておきましょう。
正しい効果測定を行う
インスタグラムマーケティングでもっとも注意しなければならないのが、「やった気になってしまう」ということです。どんなに効果的な手法であっても、正しく効果測定を行わなければ意味がありません。
アクションに対してどのような反応があったのか、目標はどの程度達成されたのかなど、きちんと効果測定を行うことを忘れないようにしましょう。
また以下の記事では、SNSマーケティングで意識すべきターゲット選定方法と注意点についてご紹介しております。併せてご参照ください。
企業のインスタグラム活用事例
各企業はどのようにインスタグラムを運用しているのでしょうか。それぞれの活用事例をいくつか見ていきましょう。
あつまれどうぶつの森
まずご紹介するのは「任天堂株式会社」の人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」の公式Instagramアカウントです。可愛い動物とのスローライフを楽しめるというコンセプトで、ステイホーム期間という後押しもあり爆発的な人気となりました。
こちらのアカウントでは可愛いキャラクター紹介画像やお部屋の紹介動画を通してユーザーとのコミュニケーションを取りつつ、新しい顧客獲得に向けた広告活動を行なっています。
世界観の統一性は、どの企業アカウントも参考にできるところでしょう。
東京ディズニーリゾート
東京ディズニーリゾートのInstagramアカウントは、国内のレジャー施設を運営する企業の中でもフォロワー数ナンバーワンを誇るアカウントです。公式アカウントではパーク内の写真やキャラクターの画像投稿を通して、ディズニーの世界観を上手に発信しており、フォロワーが足を運びたくなるような投稿でまとめられています。
また #tokyodisneyresort でユーザー同士の繋がりを促すだけでなく、ディズニーに関する投稿を見つけやすくすることで、インスタグラム上での活発な交流が行われていることも参考になることでしょう。
Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)
誰もが知るこの高級ブランドのフォロワー数は4600万人を超えており、もはや1投稿でアプローチできるユーザー数は計り知れません。
Louis Vuittonの公式Instagramアカウントでは、一流の写真家と一流のモデルを起用することによって自社の製品を積極的にアピールしており、他社ブランドに比べて圧倒的に投稿のクオリティが高いInstagramアカウントとなっています。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
インスタグラムマーケティングはSNSマーケティングの中でも、メリットの多い手法です。また、マーケティングの内容も多様化していることから、アイデア次第で大きな成果を得る可能性もあります。
もし実施に不安がある場合には、専門家に頼んでみてはいかがでしょうか。
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