現在、生活に欠かせなくなっているSNS。日本でも若年層を中心に多くの人が利用しています。
しかし、それを上回るSNS活用が行われているのが韓国です。韓国ではSNSをマーケティングに活用することで、韓国国内だけでなく、世界的な規模での売り上げ拡大を実現しています。
そこで今回は、韓国でのSNSマーケティング手法や特徴、日本への影響や、韓国の人気インフルエンサー、コスメのPR事例などについてご紹介します。

韓国市場の特徴

韓国と日本は隣国でありながら、市場の環境には違いがあります。では、韓国市場にはどのような特徴があるのでしょうか。
人口と文化
韓国の人口は約5000万人。日本と比べると、約半分以下の規模です。言い換えれば、それほど市場規模としては大きくはありません。
実はそれが韓国企業が次々と国外の市場に進出する理由でもあります。日本の場合、国内市場をカバーすれば、ある程度の規模になるため、日本市場を主なターゲットにする企業がほとんど。
そのため、日本独自の進化が進み、海外のスタンダードに対応できない「ガラパゴス化」などが起きることも。
しかし韓国の場合、国内だけでなく海外にも目を向ける必要があり、それが海外進出のためのバックボーンともなっています。
これは韓国の文化面でも顕著。映画や音楽、コスメなど、自国の文化を海外に輸出することで、より大きな収益を目指しています。
化粧品の市場規模
日本でも人気の高い韓国コスメ。
韓国での化粧品市場は右肩上がりに成長を続け、2019年の段階で100億ドルを突破。さらに2027年までの間に約140億ドル近い規模に到達すると言われています。
韓国の化粧品は、オリジナリティのある原材料を使用し、デザイン性に優れたパッケージが特徴。さらに価格もリーズナブルなため、韓国国内だけでなく、アジア圏でも大きな人気を集めています。
韓国でのSNSマーケティングについて

インターネットの利用率が人口の9割を超えるという韓国。そのほとんどがSNSを利用しています。
そのため、韓国ではSNSマーケティングは必須の存在。ここからは韓国でのSNSマーケティング事情についてみていきましょう。
使用されているSNSの順位
韓国でも日本同様、様々なSNSが利用されています。中でももっとも利用者が多いのがカカオトーク。
カカオトークは韓国の「カカオ」が開発・提供を行うアプリケーションで、メッセージの送受信やグループチャット、写真・動画の共有など、日本でのLINEと同様の感覚で利用されています。
カカオトークに次いで利用者が多いのが、「YouTube」。こちらは日本でも人気ですが、韓国ではテレビの代わりや、検索エンジンの感覚で利用しているのが特徴です。また、韓国では日本に比べるとYouTube利用者の年齢層が高いことも特徴の一つです。
また、日本と同様Facebookも人気のSNS。日本の場合は、Facebookというと中高年が主な利用者といったイメージですが、世界的に言えばもっとも利用者の多いSNSはFacebook。
韓国の場合、企業による求人や有名人による情報発信のツールとしても人気を集めています。
Facebookに続いては、Instagram、Twitterの順で多くのユーザーに利用されています。
韓国でのSNSマーケティングの特徴
日本の場合、SNSといえば若者が使うツールというイメージがあります。しかし韓国では、中高年や高齢者層もインターネットの利用率が高いことが特徴。
また、通信環境が整備され、高速で大容量データの通信が可能なので、日本に比べるとYouTubeをはじめとする動画コンテンツも多く利用されています。
さらに、SNSを検索エンジンの感覚で利用するというのも韓国のSNSユーザーの特徴です。
韓国のSNSマーケティングは、こういったユーザーの利用傾向を理解することが重要です。
加えて、韓国ではインフルエンサーマーケティングも重要な手法。というのも韓国では伝統的に「身近な人の口コミ」を重視するという文化背景があります。
日本の場合、セレブや識者といった有名人の意見が尊重されますが、韓国ではメディアに登場する人よりも、親近感を感じる身近な人が重視されます。
そこで信頼されるのがインフルエンサー。インフルエンサーはマスメディアに登場する有名人よりも、身近で、信頼できる存在。そんなインフルエンサーの口コミや評価が商品やブランドの人気を左右します。
なお、中高年や高齢者のネット利用率が高い韓国では、その世代に向けたインフルエンサーが存在するというのも注目すべき点といえるでしょう。

韓国ブームについて

日本で定期的に起きる韓国ブーム。かつての韓国ブームといえば、主婦層に向けた韓流ドラマというイメージがありますが、現在では様々な分野に広がっています。
日本における韓国ブーム
日本では、これまで何度か韓国ブームが起きています。
第一次ブームのきっかけとなったのが、2003年に放送された「冬のソナタ」。ドラマの人気を受け、韓国のドラマや映画、俳優などが脚光を浴びました。
続いて第二次ブームの中心となったのがKPOPの成功です。
人気のアイドルグループが次々と登場し、人気を博しました。
その段階では、エンターテイメントの世界が中心だった韓国ブームは、やがてメイクやコスメの分野にも広がります。
2015年頃からの第三次韓国ブームでは、エンターテイメントの世界だけでなく、コスメや美容といった分野はもちろん、韓国文化全体への関心という形で広がっていきます。
そして現在はドラマ「愛の不時着」「梨泰院クラス」、映画「パラサイト」の大ヒットや、韓国文化全般などトータルした形で第四次の韓国ブームが起きていると言われています。
注目される韓国コスメブーム
現在の第四次韓国ブームの中で、特に注目されているのが韓国コスメです。
楽天市場の場合、2021年3月の韓国コスメの売り上げは、前年に比べるとなんと約475パーセントも増加。
また、利用者も若年層だけでなく、シニア層にも広がっています。
これはドラマや映画などによる韓国ブームの影響だけでなく、新型コロナウイルスの感染拡大によるステイホーム時間の増加によって、基礎化粧品やスキンケア製品に対する関心が高まったことが原因ともなっています。
韓国ブームにおける「SNS映え」とは
韓国でのSNSマーケティングにおいて、日本同様重要なのが「SNS映え」です。
といっても、これは日本で使われる場合とやや意味合いが異なります。日本の場合、「SNS映え」といえば、Instagramのユーザーなどが投稿の際に目立つようにと行われるもの。
一方、韓国での「SNS映え」は、メーカー側が商品デザインやパッケージングを行うときに、「どうすればユーザーがSNSへの投稿を行ってくれるか」と考えるもの。
韓国ではSNSに投稿してもらうことが商品の売り上げアップに直結します。そのため、もし韓国市場に展開したいと思ったときには、商品の質だけでなく、見た目にもこだわる必要があります。
韓国で人気のインフルエンサー3選、韓国コスメのPR事例3選

韓国のインフルエンサーは日本とは異なる特徴を持っています。また、投稿の手法も様々。ここからは韓国で人気のインフルエンサーと、コスメ分野でのPR事例をご紹介します。
カン・ギョンミンさん
カン・ギョンミンさんは約74万人というフォロワーを集めるインスタグラマー。韓国でもトップクラスの存在です。
モデルやインスタグラマーとして活躍するだけでなく、フレグランスやアパレルなどの分野で企業と提携、通販サイトも運営し、経営者としても注目の存在です。
ウィ・ソンヒさん
ウィ・ソンヒさんは韓国ファッションの分野で人気のインスタグラマーです。フォロワー数は約54万人。
シンプルなコーディネートやメイク術に人気があり、自身の通販サイトを運営していることから、インスタで興味を持ったユーザーが通販サイトから服を購入できるという流れを生む、理想的なインスタグラマーということができるでしょう。
クジン&クウォンさん
クジン&クウォンさんは人気のインフルエンサーコンビ。二人のコーディネートは韓国女子に絶大な人気を誇っています。
ファッション分野だけでなく、様々なテーマでの投稿を行い、YouTubeでもチャンネルを運営しているため、インフルエンサーマーケティングのお手本ともいえる存在です。
VYVYD STUDIO
「VYVYD STUDIO」は韓国の「VYVYD WORKS」が運営するブランドです。
日本でも人気のオルチャンメイクで知られるインフルエンサー、キム・ナヒさんを起用したPRにより、多くのファンを獲得しています。
Nature Republic
「Nature Republic」は日本でも展開するコスメブランド。
コスメ&ダイエット系のインフルエンサーであるイム・ボラさんを起用してPRを展開。
ハングルのみの投稿にも関わらず、画像だけでも楽しめると日本のファンにも人気があります。
3CE
「3CE」はアイメイクなどで人気の韓国コスメ。インフルエンサーであるパク・ソラさんを起用しています。
3CEのPRの特徴は動画の活用。画像だけでは伝えられない商品の魅力を、動画を活用することにより多くの人々に伝えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
デジタル大国として様々なSNSマーケティング手法を駆使する韓国。その手法は国内ブランドも学ぶところが大きく、日本のブランドやメーカーも注目しています。
コスメ人気もますます盛り上がりを見せていることから、今後も目が離せない存在になりそうです。
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