効果の高い化粧品広告のデザインとは?基本から解説します。事例も紹介。

化粧品広告は商品の認知度や信頼性、購買意欲などを高めるために非常に重要な存在です。

化粧品広告の中でも、重視されるのがデザイン。デザインはその優劣によって、売り上げにも多大な影響を与えます。しかし、一方でデザインを決めるときには「雰囲気」や「勘」などに頼ってしまうのも事実。

それでは、本当に消費者に届く、効果の高い化粧品広告とはどのようなものなのでしょうか。

今回は、効果の高い化粧品広告のデザインについて解説します。

良い化粧品広告のデザインとは?

化粧品広告には、媒体や規模などによって様々な種類があります。しかし実際の効果は、広告の規模や内容にもよりますが広告によってまちまち。さらに、広告のデザインがどのような効果を与えたかを測ることも難しい部分があります。

では、そもそも「良い化粧品広告のデザイン」とは、どのようなものなのでしょうか。

目的がはっきりしている

よい化粧品広告のデザインの特徴は「目的がはっきりしている」ということです。

実は、広告には様々な目的があります。最終目的が「売り上げをアップしたい」ということであっても、それまでの過程として「商品の認知度を高めたい」「商品の質の高さを知って欲しい」「これまでとは違うターゲット層に届けたい」など、様々な段階が考えられます。

いわば、広告はひとつひとつの目標をクリアしていくための手段です。つまり、クリアすべき目標がはっきりしているものこそ、優れた化粧品広告ということができます。

これは広告だけでなく、マーケティング戦略全般にも言えることです。目的が明確ではなく、曖昧なイメージや、目標を突き詰めないままにマーケティングを行っても結果が生まれることはありません。

目的を明確にして、それを着実にクリアしていくことが広告にとって重要といえるでしょう。

コンセプトを踏まえている

コンセプトとは、広告を始めマーケティング戦略全体を貫いている基本的な考え方のことです。

化粧品はもちろん、ビジネス全体にとってコンセプトは非常に重要。というのも、商品のコンセプトが明確でなければ、企業や集団、組織として一貫した行動はとれません。いうまでもなく、一貫しない行動を行っていては、目的が達成されることはありません。

また、方向性がはっきりしていなければ、どの方向に向かって努力してよいのか、どのように努力すればよいのかも分からなくなってしまいます。

それに加えて、商品コンセプトは競合との差別化を明確にするという目的もあります。特に競争の激しい化粧品業界では、価格や品質の面でも、「同じような商品」というのは必ず存在しているもの。ここにコンセプトが不明瞭な状態で参入しても、他社や競合との差別化を図ることはできなくなります。

広告でも、コンセプトの重要性は同じです。

そもそも、広告とはそのブランド、その商品のコンセプトを示すものでもあります。つまり広告においては、コンセプトをきちんと踏まえて、それをどのように表現するかが重要になります。

わかりやすいものであること

化粧品広告のデザインでは、わかりやすいことも重要です。良くない例を挙げれば、「デザインはいいが、何の広告だか分からない」広告です。誰もが良いデザインだと認めても、何の広告だか分からなければ、広告の意味がありません。

広告は、簡単に言えば商品やブランドについての情報を伝えるもの。もちろん「謎めいている」「ミステリアス」という雰囲気をあおることで、消費者の興味や関心を惹きつけるといったタイプの広告手法もありますが、これは非常に高度で、同時に複雑な広告戦略と、何度も広告を出稿するための多額の広告費が必要になります。

また、何の広告なのかが分かっても、「自分に関係があるもの」「自分にとって必要なもの」ということが消費者に伝わらなければ、やはり広告として意味をなさなくなってしまいます。

「消費者にわかりやすい」というのは、非常に基本的な部分ですが、デザインを重視したり、漫然と「かっこいい広告を作りたい」と思っている場合、この問題は起こりがちです。

わかりやすいことに対して批判的な意見を持っている方も少なくありませんが、まずは広告として基本的な機能を果たしているかどうかというのは非常に大切な点です。

化粧品広告のデザインの基本

レイアウト

レイアウトとは、簡単に言えば「配置」のことですが、ただ単に配置すればいいというわけではありません。

情報を効果的に伝えるには、いくつかの基本を押さえることが必要です。

たとえば、情報の強弱。もっとも伝えなければならない部分を大きく、それ以外を小さくすることは基本中の基本。言葉にすると簡単ですが、ここでも「何を伝えるべきなのか」ということが分かっていなければ、適切なレイアウトを行うことができません。

また、レイアウトは情報を整理するという意味もあります。たとえば、情報が様々な場所に分散していると、消費者は必要な情報を効率的に手に入れることができません。

そのため、情報は内容ごとにまとめて配置するといったことも重要になります。

配色のバランス

はデザインにとって重要な要素です。色にはそれぞれ与えるイメージが異なり、さらに組み合わせによってイメージ自体も変化します。

また、「赤は情熱的」「青はクール」といったように、色の持つ視覚的なイメージを利用することもできるだけでなく、白は膨張し、黒は収縮して見えるなど、生理的な効果を利用することも可能。

これは色彩心理学と言われる分野として確立されているため、実際に広告に活用するときは専門家に相談するのもよい方法です。

フォント

文字の種類や形も、広告が与える印象に大きな影響を与えます。

どのようなフォントを使うのかは、商品やブランドのイメージ、伝えたい内容などによって異なりますが、注意すべきは広告として見やすいどうか

どれだけデザイン的に優れたものであっても「読めない」「読みにくい」というものでは広告としては不十分。

迷った場合には、誰にでもわかりやすいかどうかを基準に判断するのがよいでしょう。

化粧品広告のデザインで注意すべき点

文字や写真の詰め込みすぎ

広告を行う場合、ついつい商品の良さやブランドのイメージ、企業としてのメッセージなど伝えたいことをすべて詰め込んでしまうことがあります。

それは企業としては当然の心理ですが、残念ながら文字や写真など情報を詰め込み過ぎた広告では、消費者に何も届けることはできません。

それだけでなく、情報が詰まったデザインは、どこを見ればいいのか分からず消費者に不安を与えることになり、結果として商品やブランドに対するマイナスイメージを植え付けてしまうことになりかねません。

広告ではどうしても伝えたい内容に情報を絞り込むか、情報を整理して伝えるようにしましょう。

ビジュアルイメージが散漫

化粧品の広告では商品の写真やモデルなどを起用することもあります。ビジュアルを使用した広告は消費者にインパクトや良いイメージを与えることにつながります。

しかし、逆に散漫なビジュアルイメージを使ってしまうと、インパクトが弱く、メリハリのない広告になってしまいます。

この失敗で多いのが、商品の全体像を見せたいという意図から、引きの写真などを使用した場合です。全体を見せてしまうと、散漫な印象になりがちなので、画面全体の強弱にも注意するのがよいでしょう。

また、平凡な構図は商品自体をありふれたものに感じさせてしまいがち。ビジュアルイメージを使用する場合、のっぺりとならないように注意が必要です。

ゾーニングを明確にする

広告は主にテキストと画像によって構成されるものですが、ゾーニングが上手くいかない場合、広告全体が混乱した印象を与えてしまいます。

「見せる部分」と「読ませる部分」が近すぎると、どうしても見にくく、伝わりにくい広告になってしまうもの。

視線がどのように動くのかを考えて、ゾーニングを明確にすると、消費者に伝わりやすい、すっきりとした広告になります。

また、こちらの記事でも美容商材の広告を効果的に行うためのポイントと注意点を解説しておりますので、併せてご覧くださいませ。

消費者に刺さる広告事例を紹介

AJINOMOTO

引用:https://dentsu-ho.com/articles/4766

この広告は、美味しそうな料理の画像が載っていますが、文章には「失敗作」と書かれていて、矛盾しています。一見理解できない広告ですが、「どういうこと?」と思った時点で、広告に引き込まれています。

ゆうちょ銀行

引用:https://dentsu-ho.com/articles/4766

これはラジオで流れた広告になりますが、いつも使われているものが別の使い方をされていますね。慣れていることが多いため、別の使い方をされているだけで違和感を感じ、消費者の心を奪いやすくなります。

Panasonic

こちらの広告は屋外広告となっていて、花粉や空気の汚れが付着することで完成する広告になっています。この広告のように媒体に合わせた広告に仕上げることは非常に重要で、消費者に笑いも届けることが出来る事でしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

化粧品分野では、広告の存在は非常に重要。その広告を、より消費者に届きやすくするのがデザインの役割です。

デザインには、配置画像フォントなど数多くの要素が関係してくるもの。また、「何を伝えたいのか」といった基本的なコンセプトを固めておかなければ、消費者に広告を届けることはできません。

もし化粧品広告の効果を実感できないという場合には、デザインから見直してみてはいかがでしょうか。

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