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基礎化粧品業界の現状
これまで不況に強いとされていた化粧品業界。しかし、コロナ禍によるショッピングや外出の自粛や、インバウンド需要がほぼゼロになった影響などからかつてない苦戦を強いられています。
さらに、マスクの着用が増えたことや、テレワークの活用が進んだことでメイクの機会そのものが減少。加えて、これまで化粧品販売では欠かせなかった対面販売も難しくなるなど、化粧品業界は大きな曲がり角をむかえているのが現状です。
ただし、そんな苦境の化粧品業界で、唯一好調をキープしているのが基礎化粧品の分野です。
基礎化粧品の売上が増加する要因
美容に対する意識の変化
基礎化粧品の分野での売上好調の大きな理由として挙げられるのが、美容に対する意識の変化です。これまで、美容といえば「人にどのように見せるか」という考え方に基づいたものでした。しかし、コロナ禍によってマスクで顔が隠れたり、そもそも外出する機会が減少すると、「メイクをしても仕方がない」と考える女性が増加。
また、テレワークによって出勤の機会が減り、会食も減少、それまでは通勤やメイク、移動に当てていた時間にゆとりができるようになりました。
そこで注目されるようになったのが時間を掛けたスキンケア。メイクをしないことでベースとなる肌の状態に目が行くようになったこともあり、基礎化粧品の重要性が再び脚光を浴びるようになりました。
男性による基礎化粧品需要の拡大
基礎化粧品売り上げの好調に一役買っているのが男性の消費者です。ここ最近、化粧品を購入する男性も徐々に増加していたものの、売り上げに影響するまでには至りませんでした。
しかしズームなどのオンライン会議によって、男性も自分の顔を画面上で見る機会が増加。結果として、男性も自分の肌の状態に意識が向くようになりました。
また、ファッションやカルチャーを含めて、全般的にジェンダーレス傾向が強まったという影響もあり、ますます基礎化粧品に対する男性の需要は拡大しつつあります。
多くの情報に触れることが可能に
インターネットの発達によって、現代人は日々、多くの情報に接することが可能になりました。それは化粧品の分野でも同じ。これまでは「なんとなく」「習慣だから」と行っていたスキンケアに関しても、インターネットを通して様々な方法や新しいグッズがあると知るようになり、多くの基礎化粧品を試すきっかけになっています。
また、購入に際しても、化粧品の専門サイトはもちろん、口コミやSNSの情報が重視されるようになり、多くの製品について知ることができる環境が整ってきたのも、化粧品の売り上げを後押ししています。
基礎化粧品業界で注目されるSNSマーケティング
基礎化粧品の売り上げに大きな影響を与えるネット上の情報。その中でも特に重要だと考えられているのがSNSからの情報です。そのため、ブランド側もSNSによるマーケティングを強化しています。
また、SNSマーケティングを行うときに重要なのが、それぞれのSNSが持っている特性です。これらそれぞれの特性を知ることが、SNSマーケティングの第一歩だといえるでしょう。
Twitterの特徴は「リツイート」の拡散機能によって、広い層にリーチできるということ。また、「面白い」と感じてもらえる投稿によって、ファンを獲得、ブランドの認知力をアップできるだけでなく、コミュニティを構築することも可能です。
Facebookは実名登録が必要なため、信頼感が高いSNS。他のSNSと比べてユーザーの年齢層が高いというイメージがありますが、ブランドや企業名で検索した場合、Facebookページが表示されることもあり、企業やブランドが自身の情報を知って欲しいという場合に便利です。
YouTube
長い動画を活用できるYouTubeは、豊富な情報を伝えることができるSNSです。広告媒体としても様々な活用方法があるだけでなく、広告収入を得ることもできるため、中小企業や個人ブランドにとってメリットが大きいと言えるでしょう。
TikTok
TikTokは短い動画のみを投稿できるSNS。10代〜20代とユーザー層は若く、これらの層にリーチしたい場合にはぜひ活用したいＳＮＳです。また、TikTokの場合、まだまだ活用しているブランドが少なく、一歩先んじているというイメージを伝えることにもつながります。
Instagramは画像や動画が中心のSNSです。テキストだけの情報とは異なり、ユーザーに強いインパクトを与えることができるというのが大きな強み。化粧品やコスメの分野では、Instagramを上手に活用できるかどうかがプロモーションの要となります。
基礎化粧品のマーケティングにインスタを使うメリット
基礎化粧品を含め、美容やコスメの分野のマーケティングに欠かせない存在となったInstagram。それでは、Instagramによるマーケティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
多くの人に届けられる
Instagramの利用者は世界全体では10億人。どれだけ大きなキャンペーンを実施しても、これほど多くの人に製品やブランドの存在を届けられるメディアは存在しません。
特に基礎化粧品の分野においては、ジャパンブランドへの信頼と人気は高さを維持しています。海外からの訪日観光客が減少していてもその状況に変わりはありません。
国内だけでなく、海外ユーザーの獲得に力を入れるなら、Instagramは必ず利用すべきと言えるでしょう。
検索エンジンとして使われる
これまで、ブランドや製品を検索したいという場合には、Googleを始めとする検索エンジンを使用するのが一般的でした。
しかし、現在では何か知りたいことがある場合、SNSで直接検索するという方法が主流になりつつあります。特に購入を考えている製品の場合、口コミやタグで検索すると、多くの情報を手に入れることができるため、消費者にとっても非常に便利。その役割の中心となっているのが Instagram です。
リアルな口コミや、使った方にしか分からない使用感などを知ることができるため、今後もますますこの傾向は強くなっていくものと考えられます。
ECサイトへのアクセス
化粧品やコスメの分野では、実際に肌にどのように馴染むか、使用感はどうかといった点が重要です。そのため従来は、ネットで口コミなどをチェックし、購入は店舗のテスターで試してから、というのが一般的な購買行動でした。特に基礎化粧品の分野ではその傾向が顕著だったのです。
つまり、このジャンルではどのようにECサイトからの購入に導くかということが課題ともなっていました。しかし、コロナ禍による外出自粛によって消費者の購買行動にも変化が見えつつあります。店舗に行ってもテスターなどが使用できないこともあり、購入もリアル店舗ではなく、ECサイトからというケースが徐々に上昇しつつあります。
Instagramの場合、画像にタグ付けして誘導したり、問い合わせボタンをプロフィールに表示できるなど、ECサイトへのアクセスが行われやすいことから、実際の売り上げに結びつきやすいと言われています。
また、以下の記事ではコスメマーケティングにおける集客成功の秘訣についてご紹介しておりますので、併せてご参照ください。
Instagramを利用した具体的なマーケティング手法
作りこんだフィード投稿
Instagramを利用する場合、メインとなるのがフィード投稿です。フィード投稿とは、画像によって構成されるメインの投稿。消費者にとってはそのブランドのカタログのような認識です。
そのため、この部分ではしっかりと画像を作りこみ、ブランドや製品の価値とイメージを伝えることが必要です。
動画機能の活用
Instagramでは動画投稿も重要になります。 Instagramの動画機能は、インスタライブ、ＩＧＴＶ、リールなどによって時間や画面構成が異なります。
基礎化粧品の場合、最大30秒のリールで活用方法を紹介、リアルタイム配信ができるインスタライブで消費者とのコミュニケーション、ＩＧＴＶではHowToなど、使い方に工夫を行うと効果的です。
またInstagramには24時間で自動的に消えるストーリー機能があり、ほとんどのユーザーがこれを日常的に閲覧しています。たくさんのフォロワーに届けやすい手法として活用するべきですし、またアーカイブ投稿として保存してまとめることでブランディングに一役買うことができるでしょう。
インフルエンサーマーケティング
Instagramでのプロモーションを行うときにはインフルエンサーマーケティングも効果があります。「インフルエンサーマーケティング」とは、影響力の高いインフルエンサーを起用したマーケティングです。
消費者にとってインフルエンサーは親しみがあり、消費者に広告であることを感じさせずに製品の魅力を伝えることが可能な存在です。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今後の成長分野として注目を集めている基礎化粧品。そのマーケティング戦略として欠かせないのがInstagramです。Instagramによるマーケティングには以上のように様々な手法があり、その特徴を理解するのが重要といえるでしょう。
特に、消費者にとって広告であることを感じさせにくいインフルエンサーマーケティングは非常に有望な戦略です。インフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングを行う場合には、慣れていない方にも向いた最適のツールがあります。我々がご提供しておりますインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「Maro」もご検討いただけますと幸いでございます。
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