SNSのプラットフォームを活用したSNSマーケティングは現代のマーケティングでは非常に重要な手法に成長しています。
しかし、実際にはどんなメリットやデメリットがあるかはっきりと分からないという方も多いかもしれません。
今回はSNSマーケティングのメリットやデメリット、さらにSNSマーケティングに取り組むべき企業、手順やコツなどについてご紹介します。

目次
SNSマーケティングのメリットについて

スマホの普及などにより、多くのユーザーや企業がSNSを利用するようになり、SNSを活用したマーケティングの重要性は増しています。
また、実際にSNSマーケティングを導入する企業も増えてきました。
ではSNSマーケティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
コストパフォーマンスが高い
SNSマーケティングの最大のメリットはコストパフォーマンスが高いという点にあります。
改めて言うまでもなく、マーケティングにおいてどれだけ多くの人を巻き込めるかどうかが成功のカギになります。
そのため、広告や宣伝などでは多額の費用を投入し、マスメディアでの広告を行ったり、街頭に看板を設置するなど大々的な手法が中心となっていました。
しかし、これらの手法は確かに効果があるものの、莫大な経費が必要。また、高額な宣伝費や広告費を支払っても、その情報がターゲット層に届くかといえば難しい点もありました。
一方、SNSマーケティングの場合、すでに多くのユーザーが利用しているため、人を巻き込むためにかかる費用が不要という特徴があります。
また、SNSで注目を集めればその情報が自然に拡散、多くの人のめに触れるようになります。
言い換えれば、最低限の費用でも従来型の広告を上回る効果を得ることも可能だということ。
さらにSNSの場合、ユーザーの属性や興味・関心によるターゲティングも可能。そのため、商品の購入に結びつくユーザーが注目しやすい仕組みがあるため、さらに費用対効果が高くなります。
ユーザーとの関係を構築できる
企業やブランドにとって、ユーザーとのコミュニケーションは非常に重要です。
ユーザーとのコミュニケーションを通して、商品の問題点や現代のトレンド、求められる商品、自社ブランドの認知といった様々な情報を得ることができます。
しかし一方では、このコミュニケーションを成立される手法は限られていました。また、ユーザーの正直な意見や本音を集めることは困難。
その点、SNSは企業とユーザーがフラットなコミュニケーションを行うことができる場所。
そのため、企業はユーザーの本当の意見を集めやすくなります。
また、コミュニケーションを通して生まれるのが企業に対する親しみや共感。このような感情を持つことはファンの獲得や、ファンによるコミュニティーの構築に直結します。
ファンやコミュニティーは企業によって非常に頼もしい存在。このような存在を得られることもSNSマーケティングの大きなメリットです。
より幅広い層に情報を届けられる
Facebookは月間アクティブユーザーや世界全体で約28億人。インスタグラムでは約10億人など、SNSプラットフォームは非常に多くのユーザーに利用されています。
そのため、これまではブランドや商品に興味がなかった人にも情報が届く可能性が高くなります。
これまでは国内だけで展開してきた企業にとって、これは多くのメリットです。
また、国内でもテレビや雑誌といったマスメディアに触れる機会が少ないユーザーや、広告に対して嫌悪感を持っている人に対してもSNSを経由した発信は有効。
特に最近の若年層は、広告に対するリアクションを起こしにくい傾向があります。
SNSマーケティングを活用すれば、そういったターゲットの掘り起こしにもつながります。
SNSマーケティングのデメリットについて

ここまでSNSマーケティングのメリットを述べてきました。しかし、SNSマーケティングにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
担当者の負担が大きい
SNSマーケティングといえば、簡単で低コストといったイメージが広がっています。
実際、アカウントの登録・運用だけならほとんどのSNSで無料で行うことが可能。しかし、その分、担当者には重い負担がのしかかります。
SNSマーケティングは意外にやらなければならないことが多いもの。また、ユーザーとのコミュニケーションなどもストレスが溜まるもの。
それに本来の業務が加わると、担当者の作業量は増える一方。
特に、中小などの場合には、SNS担当が一人だけというケースも少なくありません。
さらに結果が出れば出るほど、SNS担当者に対する期待が大きくなり作業量も増えるという悪循環に陥ってしまいます。
炎上のリスクがある
SNSを運用するときに避けて通れないのが炎上のリスクです。
特にSNSでフォロワーが増えてくると、これまでは看過されていた投稿が問題視されることも。
さらにSNSの場合、炎上の情報はあっという間に広がり、そこから問題が加速してしまうといったケースも珍しいことではありません。
それに加えて、対処を誤ると、そこから別の炎上が起きるケースも。
一度炎上が起きると、それまで培ってきた企業や商品のイメージが一気に悪くなってしまうことも考えられるため、日ごろからのリテラシー教育が重要になります。
SNSマーケティングに取り組むべき企業とは

SNSマーケティングは多くの企業にとって有効な手法です。その中でも特にSNSマーケティングに積極的に取り組んだ方がいい企業があります。
それは、「顧客にオンライン利用者が多い企業」です。
言うまでもなく、SNSはオンライン上のサービス。そのため、オンライン利用者が多い企業は特に積極的にSNSマーケティングに取り組む必要があります。
たとえば、売り上げの多くがECサイトである場合や、オンライン上のサービスを販売する企業の場合、SNSでの評判が売り上げや集客に直結します。
特に最近のSNSプラットフォームはECサイトへのアクセスや、ショップ機能を強化する傾向にあるため、SNSマーケティングの効果を実感することができるでしょう。
SNSマーケティングを行う手順
それでは、実際のSNSマーケティングはどのような手順で行えばよいのでしょうか。
SNSマーケティングには公式アカウントの運営、キャンペーンの実施、インフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングなど有名な手法がありますが、それらの具体的な施策を行う前に必要なのが、「目的の設定」です。
従来のマーケティングと同様に、SNSマーケティングでも目的の設定が重要。もし目的があいまいな場合や、あれもこれもやりたいなど目的が絞られていない場合には、場当たり的な対応が繰り返され、結果としてほとんど成果が上がらないという事態に陥ってしまいます。
まずはSNSマーケティングを行う目的をしっかり設定しましょう。
SNSマーケティングのコツ

すでに現在SNSマーケティングを行っているという場合でも、なかなか成功しない、効果が上がっているのか分からないということも少なくないもの。
では、効果的なSNSマーケティングを行う場合、どのようなコツがあるのでしょうか。
プラットフォームの特徴を理解する
SNSマーケティングでは、どのプラットフォームを選択するのかといった点が重要です。
もしSNSマーケティングの効果が現れないという場合、プラットフォーム選びが間違っているという可能性も考えられます。
SNSプラットフォームとして有名なのがインスタグラムやフェイスブック、Twitterなどですが、それぞれのプラットフォームで有効なSNSマーケティングの手法や効果も異なります。
また、プラットフォームごとにユーザーの特徴もはっきりと異なっています。
まずはどんな形での効果を望んでいるのかなどをはっきりと見極めて、プラットフォームを選び、特徴を理解しましょう。
ユーザーに受け入れられるための施策
SNSマーケティングでは、単なる宣伝や広告、広報といった活動はあまり効果がありません。
というのも、現代のユーザーは単純な広告や宣伝に嫌悪感を持っているから。
にもかかわらず、同じような広告・宣伝を繰り返しているだけではユーザーは離れて行ってしまいます。
SNSマーケティングでは「伝えたいこと」よりも「ユーザーが知りたいこと」を中心に発信を行うことが必要です。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
SNSマーケティングは様々なメリットがあり、特に中小の企業にとってはこれまでにない効果的な情報発信の手段です。
しかし、炎上などのデメリットも避けられないもの。
もしSNSマーケティングの効果を実感できないという場合、外部に委託するというのもおすすめの方法です。
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