近年のD2Cブランドの増加などにより、コスメブランドは熾烈な戦いを繰り広げています。
そんな激戦のコスメブランドでは、SNSを使ったマーケティングも重要になってきます。
なので今回は、コスメブランドとSNSマーケティングの関係性やおすすめのマーケティングについて解説していきます。

目次
SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSを活用してプロモーションなどを行うマーケティングの手法です。厳密にはSNSとは異なりますが、YouTubeやTikTokなどのソーシャルメディアも含まれます。
具体的な手法としては、ブランドや商品についてのアカウントの運営や、SNSを通じた広告の配信とキャンペーン展開などがあり、さらに、SNS上の口コミなどの分析、ニーズの把握、今後のトレンド予想といったものも、SNSマーケティングとしてとらえられることもあります。
SNSマーケティングが重要な理由

これまで、インターネットによって商品や情報のくわしい情報、実際に商品を使用した人の感想などを知りたい場合、Googleをはじめとする検索エンジンを利用し、ホームページやECサイトなどにジャンプするのが一般的でした。
しかし、最近では企業のSEO対策などが徹底された結果、欲しい情報だけでなく、消費者にとって不要、または役に立つと感じられないサイトが増加しています。
その結果、消費者は検索エンジンではなく、商品の情報やビジュアル、口コミなどを同時に知ることができるSNSで直接検索、情報収集を行うようになりました。
現在では、SNSでの評価が消費者が商品を購入するかどうかを決める重要な判断材料になったことから、SNSマーケティングは重視されるようになっています。

SNSマーケティングのメリット

現在では非常に重要な存在となったSNSマーケティング。では、SNSマーケティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
リーチできる規模が大きい
SNSマーケティングが注目される最大の理由は、リーチできるユーザーの規模がケタ違いに大きいということが挙げられます。
たとえば、Instagramの場合はアクティブユーザーが国内で3000万人以上、Twitterでは4500万人以上。これが世界規模となれば、Twitterでは3億3500万人、Instagramは10億人を突破しています。
現在、無料で利用できる翻訳機能の性能も向上していることもあり、特に日本製の信頼が高く人気も高いコスメ分野の場合、日本語の投稿でも、海外のユーザーがチェックすることも一般的な消費行動となっています。
多額の予算を掛けなくても、これほどのユーザーにリーチできるツールを利用することは、売り上げアップに必要不可欠ということができるでしょう。
ユーザーとのつながりを強化
SNSマーケティングの特徴が、ブランドとユーザーのつながりが強化され、コミュニティが生まれるということです。
これまで、ブランドとユーザーは商品やサービスを介してのつながりしか持つことができませんでしたが、SNSが発展したことで、より深い関係が構築されるようになり、ユーザーに対してブランド側はきめ細やかな対応が行えるようになりました。
また、ブランドが正しく対応することでユーザーにも強い信頼感を与えることとなり、その結果として、さらにコミュニティが強化されます。
単に一度の購買で終わらず、長期間にわたる「ファン」を獲得することができるようになりました。
豊富な情報発信
SNSの特徴は、発信できる情報の量が多いという点にも現れています。新商品の宣伝や告知はもちろん、イベントの開催やユーザーサポート、また、ブランドの様々な面を理解してもらうための情報まで、SNSでの情報発信はブランドへの認知を多角的に高めることに役立ちます。
さらに、ブランド側が情報を発信するだけでなく、ユーザー側から発信された情報を受信することもより簡単になりました。
これまで、「サイレントマジョリティー」と呼ばれた層の動向を知ることはなかなか困難で、その結果、間違った施策を続けてしまうといった間違ったマーケティングも少なくありませんでしたが、双方からの豊富な情報発信と受信によって、よりユーザーの満足度を高める施策を実施することが可能となりました。
時代に即した購買行動への対応
新型コロナウイルスの感染拡大による買い物控えや外出自粛などにより、ほぼすべての産業がダメージを受けることになった現在、これまで不況知らずだったコスメ分野もその影響は不可避です。
しかし、コロナ禍での消費行動の変化への対応も、SNSマーケティングで行うことができます。
これまでであれば、直接肌や髪に使用するコスメは、なかなかECサイトでの購入をためらうことも少なくありませんでしたが、SNSの動画や画像を活用することで、実際の使用感や発色などを伝えることが可能になりました。
また、イベントなどが減少することで、逆にSNSでの情報発信が活発になったという現象もあります。
これまでは大規模なイベントを開催できる大手ブランドが優位であった市場にも、中小または個人ブランドが活路を見出す可能性も生まれています。
SNSごとのコスメ販売とSNSマーケティングの相性

様々なメリットがあるSNSマーケティング。より効果的なSNSマーケティングを行う場合には、SNSごとの特性や違いなどを理解することが必要になります。
画像が中心となるInstagramは、コスメ分野でのSNSマーケティングに最適と言われています。
これまでInstagramの利用者は女性が中心というイメージでしたが、年を追うごとに男性の利用者も増加。コスメに関心がある男性を取り込みたいというブランドにとっても最適です。
また、動画機能やECサイトへのアクセス機能も強化されていることから、今後もコスメ分野でのSNSマーケティングの中心になっていく考えられています。
Twitterはテキストが中心となるため、コスメのSNSマーケティングには不向きだと考える方も多いかもしれません。
しかし、ユーザーとのコミュニケーションという面ではInstagramと同等かそれ以上の効果を発揮することもあります。
さらに、口コミなどを集める場合にも、Twitterは役立ちます。「リツイート」というシェア機能を備えているため、次々に情報が拡散、これまでブランドを知らなかったというユーザーにもリーチできるという魅力があります。
Facebookは基本的には実名登録で、居住地や職業、学歴といった情報を備えていることが大きなメリットです。
ユーザーの年齢層はやや高めなので、若年層へのリーチには弱い面もありますが、逆に30代以上への訴求力は強いといえます。また、SNSとしてだけではなく、ホームページとして使用できるという利点があることも特徴です。
日本とは異なり、海外では非常に人気が高いSNSなので、海外展開を行いたいというブランドにも便利です。
YouTube
YouTubeの強みは、なんといっても長い時間の動画を配信できるという点です。特にコスメ分野の場合、実際の使用感を疑似的に体験できるということも大きなメリット。
また、メイク動画ではスキンケアやファンデーション、アイメイクといった、ブランドの商品をトータルでプロモーションできるという利点もあります。
ライブコマースやスーパーチャット、広告などでの収益化も考えられるため、中小または個人ブランドにとっては強い味方となってくれる存在です。
コスメ分野におけるインフルエンサーマーケティングの手法

SNSマーケティングにおいて、注目を集めているのがインフルエンサーマーケティングです。
インフルエンサーマーケティングとは、SNSで強い影響力を持った「インフルエンサー」を起用して行うマーケティングのこと。
インフルエンサーは各分野において専門家といえる存在で、多数のフォロワーに対して、広く情報発信を行うことができるだけでなく、ユーザーからの信頼も篤く、ブランドに対する信頼感の醸成にも役立ちます。
具体的には、商品の画像や動画を投稿、レビューを行うことだけでなく、コラボレーションによって新商品の開発で協力したり、長期的なパートナーとしてマーケティング戦略に関わるといった手法も行われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インターネットユーザーの行動が変化した昨今、多数のユーザーにリーチし、つながりを強化してコミュニティを築き、情報発信などを行えるSNSマーケティングの存在感は今後ますます高まっていくことでしょう。
効果的なSNSマーケティングを行うためには、SNSそれぞれの特性を知り、最適の施策を用いることが重要。また、インフルエンサーマーケティングなどの新しい手法に対応し続けることが売り上げアップのためには不可欠となります。
もしインフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングを行う場合には、初めて実施されるから方から既に実施されている方まで使うべき、最適なツールがあります。
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