
売上アップのために行われるキャンペーン。キャンペーンには様々な手法がありますが、実は目的ごとに注意したい点が異なります。また、方法によっては効果を得られないことさえあります。
今回はスキンケア分野でのキャンペーンの手法や具体的な施策、注意点などについて解説します。
スキンケア分野におけるキャンペーンとは

キャンペーンにも種類がある
スキンケアやコスメといった分野でたびたび行われるのがキャンペーン。新製品の発売や新ブランドの立ち上げといった場面で欠かせないプロモーションの一種と考えがちですが、実はキャンペーンにも幾つかの種類があります。
その種類の違いを知ることで、効果的なキャンペーンを行うことができますが、逆に違いが分からず、「なんとなく」でキャンペーンを行ってしまうと、望んでいたような効果を得られないことが考えられます。
セールスキャンペーン
セールスキャンペーンとは、売り上げのアップを狙って行われる施策のことです。この売り上げの対象となるのは、すでにブランドや製品を認知している消費者のこと。
その消費者の心理を刺激し、購買意欲を高めるのがセールスキャンペーンの目的です。たとえば、期間限定でプライスダウンを行う、製品を買ってポイントを集めると景品が当たるといったキャンペーンがセールスキャンペーンに当たります。
マーケティングキャンペーン
セールスキャンペーンが既存の顧客に対して行われる施策であるのに対して、新規の顧客や、既存の顧客の中でも拡大できる分野を狙って行われるのがマーケティングキャンペーンです。
マーケティングキャンペーンは、各種の施策を実施することで、より広い範囲の見込み客を獲得することが目的です。
簡単にいうなら、広範囲の消費者を対象にした施策が「マーケティングキャンペーン」、その中の特定の顧客を狙った施策が「セールスキャンペーン」と考えることができるでしょう。
この記事では、「キャンペーン」と表記を行う場合には、「マーケティングキャンペーン」を意味しています。
オープンキャンペーンとクローズドキャンペーン
キャンペーンは、手法によっても更に二つの種類に分類することができます。それが「オープンキャンペーン」と「クローズドキャンペーン」です。
「オープンキャンペーン」とは、すべての人に参加資格があるキャンペーンのこと。たとえば、製品を購入しなくても、アンケートに答えるだけで商品が当たるといったタイプがオープンキャンペーンに相当します。
もうひとつが「クローズドキャンペーン」。こちらは製品を購入することで、参加資格が与えられるキャンペーン。製品を購入するとポイントが与えられたり、QRコードから応募できるといった手法が代表的なクローズドキャンペーンです。
オープンキャンペーンは、誰でも参加できることで多くの層に製品やブランドの認知度を高めることができる反面、売り上げに直結しないというデメリットも。
逆にクローズドキャンペーンは認知度アップは期待できませんが、売上を高める効果があるといった特徴があります。
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キャンペーンの具体的な施策

無料サンプルプレゼント
ブランドや製品の知名度・認知度をアップさせるために行われるのが無料サンプルをプレゼントするというキャンペーンです。
製品の質に自信があるのに知られていないといった場合にはまずは使ってもらうことが重要。また、スキンケア分野では「一度決めたスキンケア用品はなかなか変更しない」ということも多く、乗り換えてもらうことが困難なケースも少なくありません。
そんな場合、乗り換えのきっかけになるのがこの種類のキャンペーン。応募資格が問われないということも多く、費用はかかるものの、製品を知ってもらいたいという場合に有効な手法です。
価格を下げる
スキンケアのキャンペーンでは、普段よりも商品の価格を一時的に下げるという「値下げキャンペーン」が行われることもあります。この種のキャンペーンは期間限定で行われることもあり、「限定」というフレーズの強さもあることで、消費者からの反応を得やすいという特徴があります。
また、価格は消費者にとって製品を選ぶ上では非常に大切な要素。ややハイクラスのスキンケア用品の場合には、使ってみたいが価格の面で折りあわないことが考えられるため、価格を下げることで消費者の購買行動を促すことが可能です。
ただし、期間を限定しなかったり、何度も繰り返したりすると、消費者は「キャンペーン待ち」のような状態になり、「価格を下げなければ売れない」という結果になってしまうこともあります。
特典を付与する
こちらも期間限定で行われることが多いキャンペーンで、「ひとつ買えばもうひとつが無料」「商品を購入すれば○○が当たる」といった手法で行われます。
「プレミアム手法」とも呼ばれる方法で、特典が付与されることで消費者の購買意欲を高める効果が期待できます。
SNS・スマホを利用したキャンペーン
ここ数年で急速に発達しているのがSNSやスマホを利用したキャンペーンです。SNSやスマホを利用したキャンペーンはアイデア次第で無数の可能性があります。
特にSNSは消費者にとって情報を得るときに基本的に使用されるツールとなっているため、利用率も高く効果的。
また、スマホに搭載されているGPSの機能を利用し、近くの場所にいる消費者に対してキャンペーンの告知を行う「ジオターゲティング」といった新しい手法も開拓されつつあります。

SNSでキャンペーンを行うメリット

ターゲット層が狙いやすい
SNSはユーザーの特性を把握しやすいツール。Twitter、Instagram、Facebook、Lineなど、それぞれの特徴は異なりますが、ユーザーに関する情報も多く、狙ったターゲットを取り込みやすいというのが共通する点。
そのためキャンペーンを行うときも、ターゲット層を狙いやすく、リーチしたい消費者に情報を届けることができます。
消費者を取り込みやすい
SNSを利用したキャンペーンは、ユーザーが参加しやすいというのも大きなメリットです。
これまで行われていたような「商品を購入してシールを集めて応募する」といったタイプのキャンペーンでは、「シールを集める」「応募する」という段階があり、ハードルの高さを感じるユーザーも少なくありませんでした。
しかしSNSを通じたキャンペーンは、何度か画面をタップすればそれで参加することが可能。面倒な記入などの手間もなく、その分多くの消費者を取り込むことにつながります。
コストが安い
キャンペーンを行うとき、大きな問題となるのがコストです。特に複数のメディアを利用した大規模キャンペーンの場合、数千万から億単位のコストが必要になることも珍しくありませんでした。
それに比べ、SNSキャンペーンの場合は低予算での実施が可能。さらに一度情報が拡散されることで、次々とユーザーが参加するため、高い費用対効果を見込むことができます。
SNSで行われるキャンペーンの手法

フォロワー限定キャンペーン
SNSキャンペーンを行う場合、フォロワーを活用する手法も一般的です。フォロワーに期間限定でクーポンを配布したり、フォロワーだけに情報を配信、セールを行うECサイトに誘導するといった手法です。
リアル店舗で利用できるクーポンを組み合わせることで来店率をアップさせたり、フォロワー自体を増加させて見込み客を増やせるといったメリットも生まれます。
ハッシュタグキャンペーン
SNSでの投稿を行う場合、使われることが多いのがハッシュタグ。キャンペーンでもハッシュタグを組み合わせることで、情報の拡散を促進することができます。
たとえば、特定のハッシュタグをつけて投稿していただくことにより抽選でプレゼントを行うといった手法でSNS上での拡散を促すことにつながります。
SNSキャンペーンを行う際の注意
効果の高いSNSキャンペーンですが、実施については注意したいポイントもあります。
それがSNSの規約。たとえばInstagramの場合には、2020年10月に規約変更が行われ、「いいね!やフォロー、コメント、その他の関わりの見返りとして現金や現金に相当する景品の提供を申し出ることは、禁じられています」内容が追記されることとなりました。
このように、SNSでは規約があるため、事前にしっかりと準備・確認を行うことが必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
キャンペーンはスキンケア分野だけでなく、あらゆる商品の認知度や売り上げアップに役立つ手法。
特にSNSキャンペーンには様々なメリットがあります。特にインフルエンサーを起用したキャンペーンなど新しい手法も増えていて、今後ますます広がっていくことが予想されています。
インフルエンサーを起用する場合、最適のツールもあるため、ぜひ参考にしてください。我々がご提供しておりますインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「Maro」もご検討いただけますと幸いでございます。
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