近年、爆発的な人気と知名度を誇り、SNS上で最も主要なプラットフォームとなったインスタグラム。
若者を中心に「インスタ映え」という言葉が広まり、2017年には流行語大賞を受賞しました。
今回の記事では、そんな誰もが聞いたことのあるインスタグラムにおけるインフルエンサーマーケティングについてご紹介します。
目次
インスタグラムとそのユーザー

インフルエンサーマーケティングの話に進む前に、まずはインスタグラムとそのユーザーについて詳しく知っておきましょう。
昨年、インスタグラムは急成長を遂げ、その機能性に力を入れたことで月間ユーザー数が2億人を超えました。
スナップチャットのような一時的なコンテンツ機能である「ストーリーズ」(投稿から24時間で自動的に消える機能)を導入したり、多くのSNSで見られる「いいね」の数を非表示にすることで、フォロワーが投稿を見るときに写真やビデオそのものの内容を重視させたりと、様々な工夫を施してユーザーの獲得に成功しました。
また、他の主要なソーシャルメディアであるフェイスブックに比べ、インスタグラムは若者のユーザーが多いです。Statistaによると、世界中のインスタグラムのユーザーの内、34歳以下の男女が全体の7割以上を占めており、それを超えると徐々にユーザー数は減っていくことが分かります。

つまり、インスタグラムを活用したインフルエンサーマーケティングを行う場合、若者への訴求効果が大いに期待できるといえますね。
インスタグラムのインフルエンサーとは?

インスタグラム上のインフルエンサーとはインスタグラムでコンテンツを共有するクリエイターのことを指し、彼らはある題材や得意分野の中でコミュニティを構築していきます。
インスタグラムは視覚的なプラットフォームなので、オーディエンス(フォロワー)の視覚に最も訴えた内容のコンテンツが高く評価を受けます。旅行、ファッション、フィットネス、食べ物など各々が様々なことを題材とするインフルエンサーですが、その中でも自身の私生活をシェアする「ライフスタイルインフルエンサー」が特にインスタグラム上で成功を収めています。
また、インスタグラム上のインフルエンサーはその人格と投稿内容の信憑性が注目されています。そのため、美容製品やフィットネスルーティーンなどの様々な事柄について、正直な意見で等身大の自分自身をシェアするようなインフルエンサーには自然と人気が集まるようになっています。
インスタグラムのインフルエンサーを活用するメリット

インスタグラム上のインフルエンサーは、インスタグラムを通して潜在顧客にリーチするのに効果的です。
彼らは自身のフォロワーとの密接な繋がりを築きあげ、質の高いコンテンツを作成することができる専門家といえます。そんな彼らと手を組むことで、企業は特定のターゲットに宛てたメッセージ性のあるコンテンツを発信し、インスタグラム上の顧客と繋がる機会を得ることができます。
他にも、インスタグラムのインフルエンサーを使ったマーケティングは企業の認知力の向上、ある製品の製作やイベントの宣伝、エンゲージメントの獲得をすることができ、インスタグラムはインフルエンサーマーケティングを行う上での最も適したオンラインプラットフォームの1つであるといえます。
インスタグラムを使ったインフルエンサーマーケティングのタイプ

ここからは企業の認知度を上げるために効果的である、インスタグラムを活用したインフルエンサーマーケティングを5つのタイプに分けて詳しくご紹介していきたいと思います。
①プレゼント企画
ソーシャルメディアにあるインフルエンサーマーケティングの中でプレゼント企画は、シンプルな構造のため、企業の間でも人気の企画です。
プレゼント企画の概要としては、企業Aがインフルエンサーに「企業Aのアカウントをフォローした人の中から抽選で△人に○○をプレゼント!」といった内容の投稿をしてもらいます。
このプレゼント企画はフォロー以外にもいいね、シェア、コメントのような何かしらのアクションを引き出すことができるため、インフルエンサーの高い創造性も相まって企業の認知度を高めるという大きな利益をもたらします。
②アカウントの乗っ取り
アカウントの乗っ取りと聞くと少し危険な感じがしますが、これもインフルエンサーマーケティングの1つで、ブランドの拡散や人々の興味を引くために利用されます。
ソーシャルメディアテイクオーバーとも呼ばれるこの手法は、アカウントを放棄するようなもので、企業が行う代わりに特定のインフルエンサーにSNS上でブランド広告を発信してもらうものです。企業が所有するインスタグラムのアカウントを一定期間のみインフルエンサーに使用、アカウント管理をしてもらうことで話題を生むことができます。
③宣伝の依頼
仮に企業が自分たちで最高のコンテンツを作成し、シェアする準備ができたとしても、多くの投稿に埋もれてしまう可能性があります。そのため、そのコンテンツを作成段階から宣伝まで行ってくれるインフルエンサーと提携することが最善策となるでしょう。
インフルエンサーは自身のインスタグラムアカウントを利用し、ブランドを宣伝するための内容を作成し、投稿します。投稿記事の準備ができたら、インスタグラム上でインフルエンサーが発信することにより、多くのリーチを獲得することが期待されます。
ここで重要なのは、企業は提携するインフルエンサーに作成して宣伝したい投稿の内容に関する一連のガイドラインを伝えておくことです。
④インフルエンサーへのギフト
これは無料での宣伝を期待し、インフルエンサーにブランドの製品を送るというインフルエンサーマーケティングの方法です。
プロダクトシーディングとも呼ばれているこのインフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーは無料のギフトを受け取ることに嬉しさを感じ、キャンペーン実施時には彼らの反応や感想を投稿に含めることも出来るのです。長期的にインフルエンサーとの関係を構築することにも役立ち、製品を実際に体験してもらう機会にもなります。
インフルエンサーがブランドの製品を気に入ってくれると、その製品はSNS上でもいいレビューを貰いやすい製品になるでしょう。
⑤ブランドアンバサダー
ブランドアンバサダーとは、普段より企業の商品を使用しており、宣伝したいと思えるほど既にその商品に満足しているインフルエンサーをアンバサダーとして任命し、提携することです。
これはインフルエンサーマーケティングの簡単な方法であるといえます。なぜなら、彼らは商品について良く知っているし、満足もしているため、商品の説明やアピールポイントなどを逐一説明する必要がないのです。
このタイプのインフルエンサーマーケティングの内容としては、ブランドアンバサダーが継続的に製品に関する画像や投稿、動画やビデオ、関連記事などを共有し、ソーシャルメディアで宣伝を行います。
インスタグラム上での企業との提携例


ひなこ/@hnk165 – フォロワー5.4万人

石井美保/@miho_ishii – フォロワー25.7万人
まとめ

今回の記事では、インスタグラムを活用したインフルエンサーマーケティングについてご紹介しました。
多くのユーザーを抱えるインスタグラムは、インフルエンサーマーケティングを行う上で決して無視できないプラットフォームです。
先述した5つのマーケティング手法や実際の提携例を参考にし、インスタグラムで企業のキャンペーンを成功させましょう!
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