近年、彗星のごとくソーシャルメディア界に現れたTikTok。
米国企業への買収問題も記憶に新しい渦中のアプリケーションですが、日本では若者を中心に凄まじい人気を誇っており、インフルエンサーマーケティングを行う上でも重要なプラットフォームの1つです。
今回はどう企業がTikTok上のインフルエンサーを活用しているかに重点を置き、TikTokを活用したインフルエンサーマーケティングについて解説していきたいと思います。
TikTokとは?

TikTokは端的に言うとショートムービープラットフォームです。ユーザーは最短15秒の長さの動画をアップロードして共有することができ、ダンス、ドッキリ、癒し系など様々な種類の動画があります。
TikTokではユーザーが曲やフィルターを含む聴覚的もしくは視覚的効果を用いて簡単に動画を作成することができるため、創造的なコンテンツが人気になるだけでなく、誰しもがクリエイターになれることも人気の要因です。
TikTokの世界的な盛り上がり

TikTokは2016年の配信開始以来、人気が急上昇しています。親会社であるByteDanceがMusical.lyを買収して2社が統合すると、Z世代と呼ばれるデジタルネイティブ世代の若者に注目されるようになりました。
TikTokの月間ダウンロード数は着実に増加しており、フェイスブック、インスタグラム、YouTube、スナップチャットのダウンロード数を上回っています。このように、TikTok の利用者は増加しており、世界中で5億人以上のアクティブユーザーを持つまでに成長しています。これはVineが2億人の利用者を保持していたピーク時の2倍にもなります。
日本における盛り上がり
2019年の1月末、TikTokは日本での月間利用者数が初めて950 万人になったと公式発表をしました。TikTokの月間利用者数は未だTwitterの月間利用者数の4分の1に過ぎませんが、その成長率は前例がないほど高いです。
2017年に日本でサービスを開始して以来、多くの若年層のユーザーを獲得しており、Marketing Research Campが実施した調査によると、日本の10代の75.1%がTikTokを熟知しているという結果が出ています。
企業はTikTok上のインフルエンサーとどう仕事ができるか

世界中に5億人もの月間利用者数が存在するということから、TikTokは大規模なオーディエンス(フォロワー)にリーチする場所を提供しているといえるでしょう。
前述の通り、若者たちへリーチする機会はより多くあります。TikTokのユーザーベースは主に16〜24歳で、若者に宣伝をしたい企業はこのプラットフォームを活用することを検討するべきです。
この世代へのビジネスとしては、企業に合ったTikTokのインフルエンサーを見つける方法を知ることが重要です。独自のハッシュタグを通してTikTok動画を周知してもらいたいのであれば、人気のあるインフルエンサーを巻き込む必要があるでしょう。
インフルエンサーの探し方は以前の記事でもご紹介してます。TikTokのインフルエンサーにも当てはまることが多くあると思うので是非、ご参考にしてください!
参考:インフルエンサーの探し方と留意すべきこと
TikTokのインフルエンサーを活用した広告のタイプと提携例

TikTokは2019年に広告ネットワークを始めました。つまり、企業と提携した様々な形態の広告がTikTok上で行われるようになったのです。その中でも、2つの宣伝方法について見ていきましょう。
TikTokにおけるチャレンジ動画
これはTikTokを宣伝する上でよく使われる方法です。これは特定のハッシュタグを付けた独自のチャレンジ動画を投稿し、そして他の人にマネするように促したりします。
企業側も最も質の高いチャレンジ動画を投稿した者に賞品を与えるなどして、共にキャンペーンを盛り上げることも多いです。この広告を行う上で、企業はユーザーが参加したいと思うような楽しくてワクワクするようなチャレンジを考える必要があるでしょう。
Chipotle
チャレンジ動画の良い例としては、メキシカンレストランである「Chipotle」によるものです。彼らはワカモレという料理の歌を用いてチャレンジを考案しました。
このチャレンジは海外の人気YouTuberであるBrent RiveraとLoren Grayとパートナー契約を結んだことに始まり、彼らがチャレンジ動画を投稿するや否や、瞬く間に多くの人がこれをマネして大きな話題となりました。
ユニバーサルピクチャーズ
アメリカの大手映画会社であるユニバーサルピクチャーズは、2018年に「ルイスと不思議の時計」というホラー・ファンタジー映画の宣伝のために有料広告をTikTokで公開しました。
その内容としては、#FindYourMagicというハッシュタグを用いて、TikTokのユーザーに身近で起きた魔法のような出来事を創造力に任せて撮影し、投稿してもらうものでした。
ユニークな発想に基づいて始まったこのキャンペーンは、10人のインフルエンサーが起用され、各々が次々と動画を投稿しました。結果として、多くの人を巻き込んだこのキャンペーンは大成功を収め、ユニバーサルピクチャーズは総計130万以上のいいね、1.1万人以上の新しいフォロワーを獲得することができたのです。
インフィード動画広告
インフィード動画広告とは、一般のユーザーのタイムライン上に表示される動画広告のことです。そして、このインフィード動画を通じてTikTok上でコンテンツを流すことは情報発信の方法としては最適です。
三井不動産
実際に企業がインフルエンサーと提携し、インフィード広告を行った例は以下の動画の通りです。
「三井不動産」は人気TikToker修一郎とタイアップし、三井不動産の公式TikTokアカウントを使用して日本橋の魅力をTikTokのインフィード広告で伝えました。
このようにインフィード動画の広告を打ち出す場合、企業は独自のコンテンツを作成し、注目を集める可能性のある人気インフルエンサーを起用したり、話題を生みそうなアイデアを考える必要があります。
その他のタイプと提携例
上記のチャレンジ動画やインフィード動画広告以外にもTikTokのインフルエンサーが企業とタイアップした例はあります。
これは非常にシンプルなインフルエンサーの活用例ではありますが、インフルエンサー本人のアカウントを使用して商品のPRをしてもらうという方法もあります。
花王のケープ
大手化学メーカー「花王」は大人気TikToker景井ひなと提携し、TikTok上の彼女のアカウント内でタイアップ動画を公開しています。
ケープというヘアスプレーを使用して変身する様子を投稿しており、本記事公開日現在、58500以上のいいね、1070のコメント、143のシェアを得ており、大反響であるといえます。
まとめ

今回はTikTokを活用したインフルエンサーマーケティングについて、様々なキャンペーンの例を挙げながらご紹介しました。
投稿者のクリエイティビティによって幅広いコンテンツを生み出すことのできるTikTokというプラットフォームは、インフルエンサーマーケティングにもってこいな存在であるといえますね。
是非、今回ご紹介したキャンペーンの例を参考に、TikTok上のインフルエンサーとお仕事をしてみましょう!
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