【事例あり】Voicyとは?マーケティングへの活用方法を解説

耳だけで楽しめる音声メディアが人気を博し、radikoやstandfmなど無料アプリの選択肢も多い今、音声配信サービス「Voicy」に興味がある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Voicyの基本的な機能や登録方法から、マーケティング活用事例まで、詳しく解説します。
「Voicyってそもそも何?」「特徴やメリットを知りたい」という方や、マーケティングに活用したいと考えている企業担当者の方もぜひチェックしてみてください。

Voicyとは?

「Voicy(ボイシー)」とは、ラジオのように音声で楽しめる番組が揃う、日本発の音声配信メディアです。2016年にスタート以降、2022年には会員登録者数150万人を達成し、日本最大級の音声プラットフォームとなっています。

Voicyの一番の特徴は、配信者です。

一般的に誰でも配信できるサービスが多い中、Voicyで配信できるのは厳しい審査を通過した人のみ。このため、どれを選んでもクオリティの高いコンテンツが期待できるのが、Voicyならではの特徴でしょう。
参加する著名人には、西野亮廣や茂木健一郎から、人気ブロガーのはあちゅう、ちきりんなど幅広い顔ぶれが揃います。Voicyはもともとビジネス経済やキャリア関連が中心コンテンツだったことから、リスナー層も20~30代の男性ビジネスマンが多いとされます。
数年前から暮らし系カテゴリーを充実させたことで女性のリスナーの割合が増え、現在は1600を超えるチャンネル数で、幅広い層に支持されています。

質の高い番組を無料視聴できるVoicyですが、パーソナリティを第一に考える姿勢も特徴的です。リスナーがパーソナリティを支援できる「プレミアムリスナー」や「差し入れ」といった独自制度で、パーソナリティ側の収益化を可能にしています。
さらに、2023年3月には新たに「有料放送」の仕組み追加を発表しました。今後さらに質の高い音声コンテンツを提供するために、パーソナリティを支援する仕組みを拡充しています。

Voicyの使い方とは?マーケティングにも効果的? 

ここからは、リスナーとしての一般的な使用方法のほか、発信者として、企業としてのVoicy活用方法をそれぞれご紹介します。

リスナーとしての活用方法

スマホアプリをダウンロード、もしくはウェブブラウザから登録をすれば、無料で利用することができるVoicy。シンプルな使い方で、気になる番組の再生ボタンを押せばすぐに聴けるため、操作に迷うことなく楽しめます。
番組尺は15分前後が中心。通勤時間をはじめとした隙間時間はもちろん、家事の合間のながら作業に最適です。また、勉強の音声教材としても活用できるコンテンツも揃います。

シーンを選ばずに、幅広いジャンルの情報を耳からインプットすることができるのは、音声サービスならではの魅力です。

発信者としての活用方法

Voicyではパーソナリティを随時募集していて、サイトから誰でも応募することができます。
実際にVoicyで知名度を上げ、スポンサーを得て一定の収益化に成功したり、本の出版を果たしたりと活躍するインフルエンサーパーソナリティも存在します。

一方、毎月約1000件の応募に対して通過率は2~5%と、厳しい審査があることも知っておきましょう。質の高いコンテンツを届けるためにパーソナリティの数をあえて絞る、Voicyならではの制度と言えます。応募時には、SNSアカウントやVoicyで発信したい内容などを記入する項目があります。

パーソナリティにチャレンジしたいなら、まずは他SNSに注力してファンを増やしたり、自分ならではの配信内容を考えたりといった、事前準備が不可欠でしょう。

企業の活用方法

企業がVoicyを活用する場合には、オフィシャルチャンネルで番組配信を行うか、既存チャンネルのスポンサーになるという2つの有料プランがあります。

オフィシャルチャンネルを開設する

Voicyでは、パーソナリティによる発信やニュースのメディア放送のほか、オウンドメディアというコンテンツがあります。
企業はこのオウンドメディアとして、チャンネルを立ち上げて番組を配信し、自社のファンを増やしていくことができます。
配信内容は企業によってさまざまで、専門知識や有益な情報を配信する以外に、社員をコンテンツにした番組も人気です。社員数名が、業界や商材について自然体で話し合うことで、企業について興味を持ってもらうだけでなく、採用活動に良い影響を与えている事例もあると言います。

音声制作は、手間と労力がかかるイメージから手が出しづらいかもしれません。しかしVoicyでは、録音編集から公開までできる独自アプリを提供しているため、スタジオ不要で手軽に高品質な配信ができます。
企画内容の提案や運営に関するアドバイスといったVoicy社からのサポート体制も望め、音声配信が初めての企業でも取り組みやすい工夫がされています。

スポンサーになる

Voicy活用のもう一つの手段が、スポンサーになることです。
スポンサーになりたい番組が決まっていれば、番組を指名して立候補できます。もしくは、Voicy社から企業に合ったターゲットリスナーがいる番組リストを提案してもらうことも可能です。

スポンサープランには、チャンネル支援のほかにも、企業の担当者が番組に出演してパーソナリティと対談する「番組タイアップ」があります。パーソナリティとの掛け合いのもと、企業の思いや商品の魅力を声で届けられ、リスナーの理解を深める施策と言えるでしょう。
また、企業が発信する理念やプロジェクトに沿った「トークテーマ」を提供するプランもあります。テーマについて、パーソナリティが自身の考え方や体験談を発信します。
似た価値観のリスナーが、共鳴し合い、気づきや学びを得たりする過程で、テーマを発信した企業へのイメージが変化することも期待できます。

間を割って突然入ってくる従来の広告と違って、リスナーと自然に繋がりやすい広告の仕組みが揃っています。

Voicyの登録方法

ここからは、Voicyの登録方法を順に詳しく解説します。

1.アプリをインストール

Voicyはスマートフォンアプリまたはウェブブラウザから使用できます。スマートフォンで利用したい場合は、アプリをダウンロードするのがおすすめです。

iPhone / Android

2. 新規会員登録

アプリか、Voicyのサイトを立ち上げて、会員登録を行います。Voicy IDを新規作成するか、外部サービスを連携させるかを選びましょう。

新規作成の場合、「名前(ニックネームでOK)」「メールアドレス」「パスワード」を入力し、利用規約とプライバシーポリシーに同意してメール認証を行います。入力したアドレスに「仮登録完了メール」が届くので、メール内のURLにアクセスしましょう。メールアドレス確認画面が表示されたら、登録完了です。

もっと手軽に済ませたい場合は、外部サービス連携活用がおすすめです。「Google」「Apple」「Facebook」「Twitter」いずれかを選択し、そのアカウント情報を連携させてログインする方法です。認証から完了まで、1分ほどで終わらせることができますよ。

3.登録完了後の操作

ログインすると、おすすめのチャンネルアイコンが一覧表示され、チャンネル選択を促されます。まずは気になったものを1つ選択しましょう。選択したおすすめ番組を今すぐ聴くか、聴かずにTOP画面に遷移するかを選べるので、自由に選んでアプリを楽しみましょう。

補足:番組の見つけ方

始めたばかりなら特に、約250のチャネルから好みの番組を見つけ出すのは至難の業。そんな時にぴったりな基本の番組検索方法をご紹介します。

「見つける」タブで探す

アプリ右下の虫眼鏡マーク「見つける」をタップして検索機能を使ってみましょう。上部の虫眼鏡マークエリアにキーワードや著名人の名前を入れると、該当番組がヒットします。
また「話題」や「注目のトークテーマ」には、人気のハッシュタグキーワードが並んでいるので、気になったワードをタップすれば関連した番組を聴くことができます。夜寝る前や家事の途中など聴きたいシーンが決まっているなら、「シチュエーションから見つける」で選ぶのもおすすめ。

そのほかにも「カテゴリーから見つける」を活用すれば、ビジネスやエンタメといった、気になるカテゴリーを選択して選んでいくことができます。

ホーム画面で探す

ホーム画面には、「再生ランキング」が表示されるので、人気コンテンツを見つけたい時はこのランキングからチェックしてみましょう。その他にも、「ピックアップチャンネル」、「生放送」などさまざまな切り口から新しい番組に出会えます。

最新ニュース欄には、「ながら日経」や「毎日新聞ニュース」といった大手メディアも参入しているので、耳から最新情報を取り入れてみると良いでしょう。

Voicyの魅力

ここで、Voicyならではの魅力やVoicyを使うメリットについて見ていきましょう。

様々な情報を無料で聴ける

パーソナリティの声のブログや有名人の雑談、専門家による有益な情報を、定期的に無料で聴けるのは、Voicyの大きなメリットです。
一定のクオリティが保たれているので、安心して選ぶことができるでしょう。英会話講座など、勉強の一環で聴けるコンテンツも豊富です。

YoutubeやInstagramは視覚を必要としますが、Voicyを活用すれば何か作業しながらでも情報をインプットできるので、忙しい人の生活にも溶け込みやすいでしょう。

繰り返し楽しめる

最新放送回だけでなく、さかのぼって過去回を聴くこともできるので、ラジオとは違い好きな時に好きな番組を聴ける自由度の高さもポイントです。
ストック型コンテンツは何度も繰り返し聴くこともできるので、お気に入りの回を繰り返し聴きたい人や、復習に活用したい人にもぴったりです。

パーソナリティを身近に感じられる

Voicyは台本や放送時間といった制限がなく、パーソナリティが自由に喋るスタイルです。
このため、パーソナリティを身近に感じられるようなコンテンツが多いのも魅力です。

例えば、アーティストの湘南乃風・SHOCK EYE(ショックアイ)さんは、実際のライブ後に感謝のコメントをVoicyで配信。自由なタイミングで、生の気持ちを声で伝える・聴くことができるのは、発信者と視聴者両方にとって大きなメリットでしょう。

プレミアムリスナー機能を利用できる

Voicyならではの制度として、プレミアムリスナー機能があります。気に入った番組に対して毎月一定金額を支払うことで、プレミアムリスナー限定配信を聴くことができます。
質問回答やここだけの裏話といった、クローズドならではの配信をしている番組も多く、パーソナリティをさらに身近に感じられる仕組みになっています。

パーソナリティ側にとっては収益化が目指せるため、Voicyを活用したくなる独自の機能と言えるでしょう。

Voicyをマーケティングに活用した事例

最後に、Voicyをマーケティングに活用している企業の事例をご紹介します。

ていねい通販×ワーママはるさん

コラーゲンサプリの「すっぽん小町」を販売するていねい通販は、2020年よりワーママはるさん(現在は尾石晴さんとして活動)の番組スポンサーに。

インフルエンサーとしても活躍し、女性を応援するための情報発信を行うはるさんの姿勢に、ていねい通販の価値観や理念が共鳴し、自らスポンサーへ立候補したことから始まりました。
以降、毎番組の冒頭でスポンサーコールを行い、リスナーに対してはるさん自身の声でブランドを印象付けてきました。
さらに企業担当者とのタイアップ対談番組も行い、ブランド理念や商品の魅力を、思いを乗せて伝える機会も。

パーソナリティは収益化でき、企業はパーソナリティを通じてターゲット層へ魅力をアプローチできる、双方が有益な音声活用のマーケティング事例です。

引用元:株式会社Voicy note

Green

IT求人メディアGreenを運営する株式会社アトラエは、2018年という当初からVoicyの複数のチャンネルにスポンサーとして参加。
「音声には広告独特の嫌悪感がない」と感じ、会社自体を好きになってもらうことを目的として、短期的に数値で測るのは難しい音声メディアでの広告を選択しています。「Voicyのスポンサー聴いたよ」と好意的に言われる機会もあり、普通のWeb広告とは違った効果を感じていると言います。
また、自社チャンネルでも「Greenに書けない転職ウラ話」と題して社員による発信を積極的に行い、ファンを増やす取り組みも。

音声メディアならではの良さ、Voicyリスナー層に早期から着目し、着実にブランディングを行っています。

引用元:株式会社Voicy note

NOKIOO

人材育成サービスをはじめとする組織開発支援をオンラインで行う株式会社NOKIOOは、2020年よりVoicyオフィシャルチャンネルをスタート。
代表取締役の小田木氏が、仕事や人生のヒントについて発信を行っています。「企業の世界観や理念に共感してくれるファンがいることが、今後のビジネス展開に繋がる」とマーケティング発想を変えられたことで、プロモーション方法に選択しました。

コンバージョンへ直結させることは難しいですが、新規クライアントとの商談がスムーズになったり、オンラインイベント参加への流入に繋がったりという一定の効果が得られたと言います。

引用元:株式会社Voicy note

【まとめ】Voicyとは?

音声配信メディアのVoicyについてご紹介しました。簡単な登録だけで無料利用でき、質の高いコンテンツを繰り返し聴ける、ユーザーフレンドリーの高さが魅力です。

IoT時代でますます一般の生活で音声活用が期待される今、早期に「音」に目をつけてビジネスを拡大するVoicyは、時代のニーズに応えていけるメディアでしょう。
企業のマーケティングに活用するなら、短期的な成果よりも、長期的なファン育成やブランディングの観点が欠かせません。既に活用している他社事例も参考に、検討してみてください。

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