旅行会社にもSNS運用は必要?活用方法と事例を解説します。

「旅行会社もSNSを使ったほうが良いの?」
「SNSの活用方法やポイントを知りたい」
SNSを使ってツアーの宣伝などを行いたいけど、具体的になにをやったら良いのかと悩んでいませんか?

SNSの利用者は年々増加しており、旅行に関するSNSの投稿も多く見られます。
今やSNSと旅行業界は密接な関わりがあるといっても過言ではないでしょう。

この記事では、これからSNSを活用していきたいと考える旅行業界のあなたに向け、SNSの活用方法や成功事例などをまとめました。記事を読めば、自社にSNSを活かしていくビジョンが見えるはずです。

旅行会社がSNSを運用すべき理由とは?

旅行会社がSNSを運用すべき理由は、SNSで情報収集する人の割合が増加していることにあります。

JTBが行った「国内旅行の実施にあたり、旅行の計画を立てる際にどのように情報収集しましたか?(複数回答可)」という調査によると、

  • インターネットの検索エンジン(51.7%)
  • 旅行施設のホームページ(27.5%)
  • インターネットの旅行専門サイト(20.9%)
  • SNSやブログ、動画投稿サイト(15.3%)
  • 家族や友人・知人(14.3%)

トップ5は以上の結果となり、インターネットやSNSを活用して情報収集している人が多いことがわかりました。

また「旅行先を選ぶ際にSNSの情報を重視しましたか?」という調査によると、Z世代(19歳~25歳)は重視する傾向にあり、

  • 男性48.9%
  • 女性50.0%

が「とても重視した」または「重視した」と答えていました。
SNSは常に最新の情報が更新され続け、実際に行ったユーザーの口コミや写真・動画が見られます。

たとえば、テキストで最新情報を収集したい人はTwitter、画像や動画で旅行先の魅力を知りたい人はInstagramやTikTokを使うことが多いでしょう。
今後もSNSを活用した情報収集は増え続けると予測できるため、旅行会社は自社サイトだけでなく、SNSも運用すべきです。

旅行会社に合った効果的なSNSの活用方法とは?

旅行会社に合った効果的なSNSの活用方法は、以下3つです。

  • ユーザーとのコミュニケーションツールとしての活用
  • ツアーの宣伝と販売における活用
  • 旅行記や写真の共有における活用

SNSを導入する際、どのような戦略でアカウントを運用するのかが鍵になります。

この章では、戦略のヒントになる活用方法を見ていきましょう。

ユーザーとのコミュニケーションツールとしての活用

1つ目の活用方法は「ユーザーとのコミュニケーション」です。
SNSをコミュニケーションツールとして活用する理由は、自社の認知度向上とファンの獲得にあります。

SNSにおけるコミュニケーションとは、

  • いいね
  • コメント
  • シェア

などがあります。

コミュニケーションがもっとも重視されるSNSは「Twitter」です。
Twitterはどれだけユーザーと交流しているかがアルゴリズム評価となるため、企業アカウントであっても頻繁にユーザーとコメントのやり取りを行っています。

どのSNSにもいえることですが、宣伝だけを行っている企業アカウントに比べ、コミュニケーションを重視したアカウントは、ユーザーとの距離が近くなるでしょう。

たとえば、旅行会社の写真ならではの視点でコメントしたり、ユーザーからの質問に自分の経験で答えたりすると「フレンドリーで有益なアカウント」として認知されます。
フォロワー数が伸びてくれば、多くのユーザーに投稿を拡散してもらえるようになり、大きな集客力を持てるでしょう。

以上の理由により、SNSをコミュニケーションツールとして活用することをおすすめします。

ツアーの宣伝と販売における活用

2つ目の活用方法は「ツアーの宣伝と販売」です。

有益なアカウントとして認知され、ある程度のファンを獲得したら、次はSNSを自社商品のPRに活用しましょう。
ユーザーが役立つ有益な投稿をしながら、PRの投稿を混ぜることで、広告感を少なくしてPRが可能です。
なお、SNSを見るユーザーは、自分が見たいと思わない投稿をどんどんスキップするため、興味を持たれる工夫が必要になるでしょう。

ユーザーから興味を持たれる工夫とは、

  • キャッチコピーで自分事と思わせる
  • 行ってみたいと思わせる魅力的な画像を使う
  • 動画は開始3秒以内にインパクトを持たせる

などがあります。

また、SNSにはゴールデンタイムが存在するので、

  • 昼休み
  • 仕事終わり
  • 寝る前

などのSNSを見るであろう時間帯を狙って投稿することも必要です。

ファンを獲得したあとなら「このアカウントがおすすめするプランなら検討してみようかな」と思ってもらえるため、販売につながりやすくなるでしょう。

旅行記や写真の共有における活用

3つ目の活用方法は「旅行記や写真の共有」です。

ユーザーは旅行先を決める際「ここに行ったらどんな感じなのだろう?」と思っています。
そのため、実際に旅行した人の体験談や現地の写真をSNSで投稿すれば、ユーザーに関心を持ってもらいやすいでしょう。

ユーザーが求める旅行記や写真とは、

  • 現地のおすすめご飯(お店とメニュー)
  • お土産を買うならここ
  • 綺麗な写真が撮れるスポット

などのSNS映えするものです。

何度も現地へ行った経験がある旅行会社だからこそわかることがあるはずです。
たとえば「このスポットで写真を撮るなら、夕方が最高に映えます」というテキストと一緒に実際に撮った写真をアップすれば、女性ウケを狙えるでしょう。

自分がそこへ行ったときを想像できるような、ストーリー性が感じられる旅行記や写真は、ユーザーの心を惹きつけます。

旅行会社でSNSを導入する際のポイント

効果的なSNSの活用方法がわかったところで、次はSNSを導入する際のポイントを見ていきましょう。
ポイントをおさえておけば、よりユーザーから興味を持ってもらえます。

この章では、

  • 販売につなげるSNS投稿のポイント
  • 旅行会社におすすめのSNS3選

の2つを解説します。

どのSNSを使うのかも重要なので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

販売につなげるSNS投稿のポイント

SNSで販売につなげるためには、以下3つが必要です。

  • ファンの獲得
  • 商品の詳細情報を伝える
  • SNS経由での購入に特典をつける

ユーザーとの交流で濃いファンを獲得し、そのうえで詳細がわかる商品のPR、最後にユーザーの背中を押す特典という流れが理想的でしょう。

ファンの獲得

前章でも少し触れましたが、SNSを導入したらユーザーのファン化を目指しましょう。
あなたのアカウントに興味を持ったファンを増やせば、見込み客になってくれるからです。
一気にファンを増やすには「ユーザー参加型の企画」をおすすめします。

ユーザー参加型の企画とは、

  • 特定のハッシュタグをつけて投稿してもらう
  • こちらの投稿をシェアしてもらう

に協力してくれたユーザーに対し、割引クーポンなどを配布するものです。
費用がかかるものもありますが、ファンを増やすにはユーザーがメリットを感じる企画が有効です。

商品の詳細情報を伝える

商品のPRでは、必ず詳細情報まで伝えましょう。
せっかく旅行先の魅力を伝えても、料金・アクセス・予約方法などの情報がなければ、ユーザーは「よくわからないし、ここから申し込めないならいいや」と諦めます。

一度は購入を検討したユーザーとの機会損失になるのです。
そのため、旅行先をPRする際には、ユーザーに必要な情報を漏れなく盛り込みましょう。

SNS経由での購入に特典をつける

SNSでPRする際には、購入特典をつけましょう。
SNS経由で購入することにメリットがあれば、ユーザーのフォローやシェアが期待できるからです。

たとえば「キャンペーンコードを入力すると最大で○%割引になります!キャンペーンコードを告知しているのはこの投稿のみ!」など。
SNS限定であると伝えることでユーザーに希少性を感じさせ、フォローや購入につながるのです。

旅行会社におすすめのSNS3選

次に旅行会社へおすすめのSNSを解説します。

おすすめのSNSは、

  • Instagram
  • Twitter
  • TikTok

の3つです。

それぞれ異なった特性を持つSNSであるため、あなたに合ったSNSを見つけてください。

Instagram

Instagramは、画像に強いSNSです。
「インスタ映え」という言葉が流行ったほどオシャレな画像を投稿する人が多く、旅行先の写真投稿などに適しているでしょう。

たとえば「沖縄のツアーはこちら!」と沖縄ツアーの魅力を10枚の写真にまとめ、それを1セットで投稿すれば、バラバラに投稿するよりも魅力的に見えるはずです。
また、Instagramは動画投稿もできるので、動きのある景色やおすすめ料理の紹介など、用途に合わせて画像と動画を使い分けると良いでしょう。

Twitter

Twitterは、テキスト投稿に強いSNSです。
140文字までのテキスト投稿がメインですが、TwitterBlueという課金機能の登場により、文字数制限が4,000文字まで拡大されました。

ほかのSNSと大きく違う点は、

  • 長文のテキストを投稿できる
  • 拡散力に優れている
  • ユーザーとコミュニケーションが取りやすい

の3点です。

「画像や動画も使いたいけど、文章でも魅力を伝えたい」という人は、Twitterが向いているでしょう。

リツイートというシェア機能があるため、一度バズれば数万人~数百万人に投稿を届けられることもあります。
また、ユーザーとの交流を重視したSNSなので、コミュニケーションを取りやすいのもメリットです。

TikTok

TikTokは、動画投稿のSNSです。
ショート動画がメインのため、動画を使ったPRをしたい人に向いているでしょう。

動画はテンポの良さやインパクトが求められます。

離脱されないよう動画開始3秒以内のインパクトを重視し、旅行先の魅力を詰め込みましょう。
TikTokで流行っているBGMを使用するのもおすすめです。

旅行会社によるSNS運用の成功事例5選

最後に旅行会社によるSNS運用の成功事例を見ていきましょう。

この章では、以下の成功事例の紹介と成功した理由を考察していきます。

旅行会社SNS
HISInstagram
楽天トラベルInstagram
JTBTwitter
じゃらんTwitter
KKdayTikTok

自社に活かせるか考えながらご覧ください。

成功事例①:HIS

HISは大手旅行会社です。

Instagramのフォロワー数は、6.8万人と人気アカウントに成長しました。
成功の理由は、ハッシュタグ投稿をHISがオウンドメディアで紹介する企画を行ったことにあるでしょう。
国内外の春旅の写真を募集しており「#春旅のセカイ2023」というハッシュタグをつけて投稿すると、HISがSNSやオウンドメディアで紹介してくれます。
ユーザーはHISに紹介されてうれしい気持ちになり、HISはレベルの高い写真を投稿できるWin-Winの関係といえるでしょう。

投稿は数枚の写真を1セットにしているものが多く、投稿の最後には「ハッシュタグやメンションをつけて投稿いただいたお写真はHISのSNSやメディアでご紹介します」とわかりやすく書いてあるのも特徴です。

HISのInstagramアカウントはこちら

成功事例②:楽天トラベル

楽天トラベルは、旅行に関するオンライン予約サイトです。

Instagramのフォロワー数は、27.7万人もいます。
成功の理由は、HISと同じようにハッシュタグ投稿を「楽天トラベルガイド」で紹介する企画を行ったことにあるでしょう。

旅先で出会った美しい風景や素敵な旅館などを募集しており、プロの写真家レベルの洗練された写真が紹介されていました。
また、自社で旅館を紹介する際は、画像のなかに短い説明文が入っているため、画像をあわせて見ることで理解しやすいのが特徴です。

楽天トラベルのInstagramアカウントはこちら

成功事例③:JTB

JTBは日本でもっとも人気がある旅行会社です。

Twitterのフォロワー数は、33.2万人もいる人気アカウントとなりました。
成功した理由は、旅行会社だからこそわかる現地の魅力を伝えたことにあるでしょう。
「現地スタッフが教える○○」というツイートを定期的に投稿しており、

  • 現地で食べたいもの
  • おすすめ体験
  • 不思議なお店

などを紹介しています。

また「#世界の言葉でご挨拶」というツイートもあり、そちらでも画像つきで現地の魅力を伝えていました。
全体的に海外の魅力を中心にツイートしているため、ほかの旅行会社との差別化になっています。
ツイートはほぼ毎日更新され、ユーザーの目に触れる頻度を増やしている点も人気の理由でしょう。

JTBのTwitterアカウントはこちら

成功事例④:じゃらん

じゃらんは日本の宿・ホテル予約サイトです。

Twitterのフォロワー数は、45.7万人もいます。
成功した理由は、クーポンが当たるキャンペーンを実施したことでしょう。

  • 「じゃらんスペシャルウィーク」では、
  • 無料宿泊&利用券が抽選で当たる
  • 最大1万円分のクーポン配布

などの企画があり、参加するにはアカウントのフォローやツイートのシェアを条件にしています。

企画によってフォロワーが増え、ツイートがシェアされて多くの人の目に触れるという効果があるでしょう。
そのほか、じゃらんでは季節に合わせたツイートがある点もファンを獲得する要因になったと思われます。
4月には日本国内の桜が綺麗な観光地を頻繁に紹介しており、ユーザーに興味を持たれる工夫があると感じられました。

じゃらんのTwitterアカウントはこちら

成功事例⑤:KKday

KKdayは旅行予約サイトです。

TikTokのフォロワー数は2,400人なので、今回紹介するなかでは少ないのですが、参考になる投稿が多いため紹介することにしました。
成功した理由は、ユーザーに興味を持たれる動画投稿が多いことです。
もっとも再生回数が多い動画は、静岡県にある爬虫類&両生類の動物園「iZoo(イズー)」のゴキブリ部屋。

さすがにゴキブリは動画に出てきませんが、部屋を覗いた人が驚いている様子がリアルでした。動画は「続きはiZooで体験してね」で終わっており、続きが気になってしまう構成になっています。

また、東京都お台場の水族館を紹介する動画では、若者がノリやすいBGMを流しており、ターゲット層を意識した工夫も見られました。

KKdayのTikTokアカウントはこちら

【まとめ】旅行会社によるSNS運用について

今回は旅行会社によるSNS運用について解説しました。

SNS運用は日々の更新やユーザーとの交流など手間がかかることが多いですが、コツコツ発信を続けてファンを獲得すれば、集客や販売につながります。

今後もSNSの需要は増えると予測できるため、今からSNSに参入してアカウントを育てることをおすすめします。

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