Wix ECサイト構築サービスの特徴や使い方を徹底解説!初心者でも簡単にECサイトが作れます

誰でも手軽にECサイトを始められるサービスが充実する今、Wixという名前を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
本記事では「Wixにはどんなプランがあるの?」「具体的な機能が知りたい」という方に向けて、WixのECサイト構築サービスについて詳しく解説します。

実際の作り方から成功事例もご紹介しますので、サイト開設を検討している方はぜひチェックしてみてください。

Wix ECサイト構築サービス(Wix eCommerce)とは?

「Wix.com(ウィックス)」とは、2006 年にイスラエルからスタートしたホームページ作成クラウドサービスです。
デザインやコーディングといった専門知識がない人でも、ドラッグ&ドロップで簡単にプロクオリティのホームページを作成できるとして、世界で2億人以上ものユーザーが登録して活用しています。

そんなWixは、ホームページ作成のみならず、ECサイト構築サービスも提供しています。簡単な操作でデザイン性の高いECサイトを作れるとなると、気になる方も多いのではないでしょうか。
サイト作成自体は無料で始められますが、ECサイトとして運用するには月額制有料プランの「ビジネス&Eコマースプラン」への登録が必須です。
数量無制限の商品登録から、クーポン配布やかご落ち対策メール配信といった売上アップ施策も付帯しており、ECサイト運営にあたり欲しい機能が一通り揃っていると言えるでしょう。

Wix ECサイト(Wix eCommerce)の機能と特徴について解説します

Wixのビジネス&Eコマースプランで使えるWix ストアの機能を詳しく見ていきましょう。

Wix ストアの基本機能

WixでECサイトを立ち上げるには、「ビジネス」「ビジネスプラス」「ビジネスVIP」という3種の有料プランいずれかに加入します。
一部上位プランのみに適用されるものもありますが、各プランを通して利用できる主要な機能をご紹介します。

立ち上げ初期設定独自ドメインを取得し、Wix web広告が入らない自社サイトを立ち上げられます。登録時にもらえるクーポンを活用すれば、初年度のドメイン費用が無料に。既に取得済の独自ドメインがあれば、持ち込むことも可能です。
受注管理機能注文や配送状況をシステム画面で一括管理できます。
商品登録管理機能数に制限なく商品登録が可能。商品検索に役立つフィルターや並び替え機能も設定できます。
オンライン決済機能クレジットカード、コンビニ決済といった主要決済を、SquareなどWixが提携している決済代行サービスから選べます。
顧客アカウント機能サイトを利用した顧客が、自身の住所や支払い方法といった情報を保存できます。
クーポン機能送料無料設定や割引クーポンコードを発行することができます。
かご落ちメール配信機能カゴに商品を入れたまま未決済の顧客に対して、リマインドメールを自動送信できます。
SNSチャネル販売機能InstagramやFacebookと連携して商品を販売できます。
カスタマーサポート機能ヘルプセンターに問い合わせると、24時間体制で日本語サポート対応を受けられます。
サブスクリプション機能定期購入や定期払いの設定ができます。(ビジネスVIP、ビジネスプラスのみ対象)
商品レビュー機能KudoBuzzというレビューアプリを通じて顧客レビューを掲載できます。(ビジネスVIP、ビジネスプラスのみ対象)
複数通貨対応機能居住国の通貨に合わせて価格が自動換算されます。

Wix ストアならではの特徴

豊富なテンプレートと手軽なカスタマイズ

デザインテンプレートが豊富なWix。
ECサイト向けデザインテンプレートも、無料で500種以上用意されています。

いずれもデザイン性やユーザビリティが高く、スマホ表示対応されている点も嬉しい特長でしょう。
食品やジュエリーなど商材ごとに適したデザインが用意されているため、自社に合ったテンプレートを選びやすくなっています。さらにWeb画面上のドラッグ&ドロップ操作で直観的にテンプレートをカスタマイズできる、編集の手軽さもWixならではの魅力。

一方で、「テンプレートが多すぎて選ぶのが面倒」という人には、自動作成ツール「Wix ADI」を活用する作り方がおすすめです。
業種や好みのデザインといった簡単な質問に応えていくだけで、AIがおすすめのウェブデザインを無料で作成してくれますよ。

選べる決済システム

Wix ストアは、クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込といった主要決済を網羅しています。
カード決済とコンビニ決済は、決済代行サービスを選択して連携させます。

Wixは世界中で70種以上の決済代行サービスと提携していて、国によって選べるサービスは異なりますが、日本ではStripeのほか、Square、GMOイプシロン、KOMOJUなどがサポートされています(2023年4月現在)。
KOMOJU経由でRakutenやPaidyも使えるようになっており、今後利用可能なサービスがさらに増えれば、より顧客フレンドリーなEC運用が期待できるでしょう。

さらに、既に実店舗運営をしている場合、店舗のPOSシステムと同じサービスを利用すれば売上を一元管理できるといったメリットもあります。
カード決済には1取引ごとに3.6%前後の決済手数料がかかりますが、その他販売手数料がないのはWixの魅力のひとつです。

WixでECサイトを作成する手順について紹介します

ここからは、実際にWixでECサイトを立ち上げる作り方手順について詳しく解説します。

1.Wixにアカウント登録

まずはWixのサイトでアカウント登録を行います。

「無料で始める」または「新規登録」ボタンをクリックすると、メールアドレスとパスワードを入力する画面へ遷移するので、必要事項を記入して登録しましょう。
GoogleやFacebookアカウントでも登録可能です。

2.テンプレートを選択

登録が完了したら、ログインしてサイト作成に移りましょう。

「新しいサイトを作成」を選択し、「ネットショップ」のカテゴリを選びます。
業種別におすすめテンプレートが出てくるので、まずは商材に合ったものを選択します。
実際に触って確認して、選んでいきましょう。

ビジュアルでブランドイメージを訴求したい場合はトップ画面に大きく画像を配置できるものを、商品数が多い場合は商品が引き立つシンプルで汎用性の高いデザインを選ぶのがおすすめです。
登録可能な商品バリエーション数はテンプレート毎に異なるので、1商品に対して選べる色が多い場合には事前に制限数をチェックしておきましょう。

テンプレートは、一度サイトを立ち上げた後は基本的に変更ができません。
編集してみて納得のいくものを選んでみましょう。

3.デザインをカスタマイズ

選んだテンプレートはWixエディタで編集しましょう。

文字の大きさや色を変えるほかに、背景のデザイントーン調整も簡単にできます。
テキストを編集、画像を変更するなどして更新していきましょう。

編集できたら右上のプレビューボタンで確認し、最後に保存ボタンを押せばOKです。

4.商品登録

左のナビゲーションから「ネットショップ」を選択し、「ショップを管理」メニュー内の「商品を追加」ボタンを選択すると、ダッシュボード画面に移ります。

右上の「商品を追加」ボタンを押して、画像のほか、商品名や価格、商品説明といった必要情報を記入していきましょう。保存した後、ページに戻って商品が反映されていれば、登録は完了です。
また、テンプレートに入っていたサンプル商品は忘れず削除しましょう。

5.配送料の設定

続いて、商品の配送料の設定を行います。

メニューの「ネットショップ」から、「配送ルールを編集」を選びましょう。「配送ルールを編集」をクリックし、追加したい配送方法の名前、配送所要日数、配送料を入力していきます。
購入総額によって送料無料といった設定も、この画面から可能です。
また、ネットショップ名をはじめとした基本情報は「連絡先」メニューから更新しておきましょう。

6.決済システムの設定

同じ「ネットショップ」から、「決済方法を追加」をクリックします。

クレジットカード決済、PayPal、コンビニ決済など項目が出てくるので、取り入れたい決済方法を選択しましょう。

例えばクレジットカード決済であれば、Square、GMOイプシロン、KOMOJU等の決済代行サービスから選べます。
決済代行サービス自体のアカウントも必要になるので、利用したいサービスは事前に登録しておきましょう。

選択したサービスとアカウント連携が完了すれば、Wixの決済方法に追加されます。

7.ドメインの取得

ECサイトとして運用するため、有料プランに切り替えましょう。

3種のプランから選んで「今すぐアップグレード」を選択します。プランの決済が完了すると、ドメイン名を選択できます。
ECサイトのURLにしたいドメイン文字列を入れ、決済の登録を行います。ここでドメイン初年度無料クーポンを活用すれば、実質無料でドメインを取得することができます。

Wixでドメイン取得をすると自動でSSL化されます。念のため、URLが「https://~」となっているかを確認しましょう。

8.動作を確認

7までの行程でECサイトは完成ですが、まずはレビューを行い、不足している情報や誤った設定がないかを確認しましょう。顧客になりきって実際に商品を検索し、決済ページまで進んでみることで、一連の動作確認ができるのでおすすめです。

Wix eCommerce の料金プラン

開設までのイメージを掴んだところで、ここからはWixでECサイトを立ち上げるための有料プランについて解説します。有料プランは、以下の3種から選ぶことができます。

 ビジネスVIPビジネスプラスビジネス
月額料金(税抜)※年間契約時の料金3,800円2,700円1,800円
主な違い   
データ容量50GB35GB20GB
動画アップロード無制限10時間5時間
サブスクリプション機能×
商品レビュー機能×
複数通貨対応機能×
カスタマーサポート〇 優先対応
カスタムレポート××

前述の通り、ECサイトを始めるにあたって必要な機能が大体揃っているのがビジネス&Eコマースプランの魅力。
一番ベーシックなビジネスプランでも、申し分ない機能が揃っています。

一方で、さらにもう一歩ニーズを満たしたい時に、ビジネスプラス、ビジネスVIPを検討していきましょう。

プラン毎の大きな違いのひとつは、データ容量と、アップロードできる動画の時間です。
もし、販売したいアイテムがデジタル商品の場合は、データ容量の大きなビジネスVIPプランが良いでしょう。

一方で、サイトに動画を載せないという人にとっては、ビジネスプランでも問題ない容量が備わっていると言えます。

その他、レビューやサブスクリプション、複数通貨対応といった便利機能を希望するなら、ビジネスプラス又はビジネスVIPから選択しましょう。
また、手厚いカスタマーサポートや、詳細なレポートを希望する場合は、ビジネスVIPがおすすめです。

サイト構築する上で行うべきSEO対策とは?

簡単にECサイトを作れるWixですが、「SEOに弱い」という噂を聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかし実際は適切な対策を行えば、他サイト同様に検索上位を狙うことができます。

ここで、おすすめのSEO対策方法を解説します。

キーワード選定

ECサイトには、検索エンジンからの流入を意識したキーワードを盛り込むことが重要です。
自社商材にとって適切な、複数のキーワードを事前に検討しましょう。

2~5語のワードを組み合わせたロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ない分、上位表示を目指すことができるだけでなく、ピンポイントに潜在ユーザーに届けられる可能性が高いので重視すると良いでしょう。

各ページタイトルの最適化

検索エンジンで表示される「ページタイトル」と「ディスクリプション」を正しく設定していきましょう。
Wix管理画面の「サイトメニュー」から、「HOME」の「SEO(Google)」を選択すると、「検索エンジンに表示するタイトル」「ページディスクリプション」を記載できます。

Googleに重複コンテンツとみなされてしまわないように、それぞれのページに対して異なる内容を登録する必要があります。分かりやすく目をひくコピーを入れてみましょう。

Wix SEO Wizを活用

Wix上で簡単にSEO対策ができるサポートツール「Wix SEO Wiz」も、無料でスタートできるので積極的に活用するのがおすすめです。

メニューの「マーケティング」から、「SEOツール」をクリックすると表示されます。
ページごとに関連性の高いmetaディスクリプション作成提案など、サイトに合った対策提案をしてくれるので、指示に沿って対策を行っていきましょう。

WixでECサイトを構築した成功事例について紹介します!

最後に、WixでECサイトを作成し、集客や売上アップに成功している2社の事例をご紹介します。

イチバのハコ

イチバのハコ」は、株式会社こはくが運営する金沢の名産品ECサイトです。

2020年からスタートしたサイトでは、オンライン販売にとどまらず、金沢の自然や食文化といった魅力を伝えるコンテンツも積極的に発信。
キーワード選定にはWix SEO Wizを使い、検索上位を獲得に成功。
Wixのマーケティング機能をフル活用することで、開始当初10%ほどだった再購入率が40%にまで伸びるなど、売上拡大を実現しました。

引用元:Wix Blog

MITSUTEA

元々楽天市場でECサイトを運営していた「MITSUTEA」は、2020年にWixのECサイトにシフト。集客に苦戦すると予想していたそうですが、WixのSEO基本設定を行うことで検索流入が増加。

SNS発信との2軸で、安定した集客に成功しています。また、オンラインレッスン予約にはWix ブッキング機能を活用。Wixのシステムを上手く自社サービスに活用することでファンユーザーと繋がることができている好事例です。

引用元:Commerce Pick

【まとめ】Wix Eコマースについて

初心者でも手軽な作り方で、本格的なECサイトを開設できるWixをご紹介しました。

月額1800円から利用でき、販売手数料もかからないため、立ち上げから運用までを低コストで行えるのが大きな利点です。
最初から有料登録するのが不安な方は、まず無料プランで使い勝手を試してみるのもおすすめです。

実際の成功事例も参考に、WixでのECサイト立ち上げを検討してみてはいかがでしょうか。

Maroとは?

Maroは理想のインフルエンサーとのマッチングを実現するインフルエンサーマーケティングプラットフォームです。

Maroでは、以下のような機能・サービスをご提供しております。

・専任の担当による施策実行のサポート
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