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消費者のインフルエンサーに対する信頼は非常に高い

消費者は自身のお気に入りのインフルエンサーに対して、絶大な信頼をおいています。
消費者に近い距離にいるインフルエンサーが発信する内容は、その分野に興味のある人が持っている疑問や悩みを解決するものです。「リアルな口コミ」を求める消費者にとって、インフルエンサーはあたかも救世主のように映ります。
このように、リアルで有益な情報を消費者に届けることで、インフルエンサーはフォロワーとの間に揺るぎない信頼関係を築きます。また、インフルエンサーは、ファンとの信頼関係の構築にはかなりの時間を要し、そのための努力を惜しみません。
フォロワーがインフルエンサーの投稿経由で購入の意思決定を行うことは不思議ではありません。
消費者がインフルエンサーを信頼するようになった時代背景
なぜ消費者はインフルエンサーをここまで信用するようになったのでしょうか?背景には少なからず時代の影響が関与しています。
インフルエンサーの影響力を考える上で理解しておきたい事実を一緒に考えていきましょう。
広告への不信感が広がる

消費者はもはや企業の広告を信用していません。消費者は広告を企業側の戦略としか思っておらず、誰も広告が発信する内容を信じないのです。
ある調査ではSNSを利用する約半数の人が広告ブロッカーを使用し、広告が目に入らないように努めていることが分かりました。広告は信用されていないだけでなく、時間を奪うものとして邪魔者扱いされているのです。
かつて広告は企業が消費者とつながる唯一の方法でしたが、もはや広告では企業は消費者と信頼関係を築けなくなっています。
そこで台頭してきたのがインフルエンサーです。消費者がインフルエンサーの発信する情報を信じて商品やサービスを選択するようになったのです。
最近では、インフルエンサーの投稿を媒介して企業と消費者が繋がることができるようになりました。インフルエンサーはブランドの魅力を高め、消費者に購入の決定をさせる力を持っています。
よって企業側が消費者の購買行動を促すポイントは、インフルエンサーとの関係にあると言っても過言ではありません。
消費者が購買前にSNSから情報を取得する
PwC社によると2017年時点で全消費者のうち39%が購入前に、FacebookやTwitterといったSNSを参考にしていることが明らかになりました。
同調査では32%がブランドのウェブサイトを参考にしていることも示されました。
以前は、消費者はテレビCMや雑誌から得られる企業の情報を基に購買行動をとっており、企業側が発信する情報が全てでした。消費者が企業の発信を待っていたとも言えます。
しかしインターネットの出現によって状況は変わり、あらゆる情報が自由に手に入るようになりました。
そして現在では、消費者は自分の興味のある情報だけを集めるようになりました。したがって企業はいかに興味のある情報源になるか、すなわち自社のブランドに興味を持ってもらうかが重要になります。
そのような状況では、SNS上で存在感の薄いブランドは生き残ることができないのです。
インフルエンサー×ブランドのこれから

消費者は企業が最終的に利益を目的としており、企業側が出す情報にはバイアスがかかっているものだと考えています。加えて、SNSの発達により、インフルエンサーが発信する情報を信用するようになりました。
「インフルエンサーと消費者」の関係性は理解できたかと思います。ここで、「インフルエンサーとブランド」の関係性が今後どのようになるか、インフルンサーはブランドにどのような影響を与える事になるか見ていきましょう。
インフルエンサーがマーケティング運営の要になる
消費者が求めているのは公正な情報であり、情報の発信源が重視されています。そして消費者は「インフルエンサーは正直で、ありのままの情報を発信している」と信じています。
したがって、インフルエンサーの投稿に商品の紹介があるとインフルエンサーのおすすめを担保にし、消費者はブランドを信頼します。
それによって購買行動が引き起こされ、ブランドは利益を得ることができます。「自社製品の魅力を第三者(インフルエンサー)の口コミを通して消費者に届ける」インフルエンサーマーケティングが、今後のマーケティング運営の要になるでしょう。
インフルエンサーのお陰でターゲット顧客にリーチしやすくなる
一般にインフルエンサーをマーケティングに用いる手法は、費用対効果が高いことが知られています。なぜなら、インフルエンサーのフォロワーはその分野に興味がある人で、宣伝が届いてほしい人に見てもらうことができるからです。
したがって企業側は自社製品のターゲットに適したインフルエンサーの選択が重要になり、ブランド戦略に合致したインフルエンサーを選ぶ能力が試されます。
インフルエンサーマーケティングはブランドの宣伝に役立ちますが、企業側の戦略が重要であることも忘れないでください。
インフルエンサーとの信頼関係構築が消費者に響くPRになる

今回は消費者がインフルエンサーを非常に信頼していることを示しました。
消費者は本物の情報を求めており、バイアスのかかっていない信頼できる情報はどこからでも発信できるものではありません。加えて信頼関係の構築は一朝一夕にできるものではありません。
消費者とインフルエンサーの関係を活かすのも殺すのも、マーケティング戦略次第です。
インフルエンサーが熱量を持って、消費者に製品の良さを心から口説く時、本当に効果の高いPRになります。ですので、インフルエンサーにPRを依頼する際は、まずインフルエンサーに製品のファンになってもらう事がとても大事です。
誰にとっても気持ちのよい関係性を築けるように、インフルエンサー・ブランド、そして消費者は行動していきたいですね。
もしインフルエンサーマーケティングをやるなら、maroがおすすめです!
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