普段からTwitterを利用していると、「アカウント凍結」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。特に、最近ではTwitterの仕様の変更などもあって、アカウントが凍結してしまったという人が急増しています。
そこで、本記事では凍結するとどうなるかやなぜアカウントが凍結してしまうのか、また凍結してしまった場合の解除方法まで含めて詳しく解説します。
目次
Twitterアカウントの凍結とは？
Twitterにおける凍結とは、Twitter社がなんらかの理由で利用停止措置を講じることにより、対象アカウントがTwitter機能を一切使用できなくなる状態を指します。
このため、凍結されたアカウント保持者は、ツイートや返信などの機能はもちろん、設定画面にアクセスすることもできなくなります。
同時に、フォローやフォロワーの数もゼロとなり、プロフィール上には凍結されている旨やその理由が記述され、他ユーザーに知らされるようになっています。
さらに、凍結されたユーザーのツイートは不適切コンテンツの扱いとなり、「センシティブな内容を表示しない」設定にしているユーザーにはツイート自体表示されなくなります。
上記の通り、一度凍結してしまうとかなり重い措置が下されてしまいます。
凍結に関してTwitter社は「利用規約に違反したと考えられる、またはセキュリティ上リスクのあるアカウントに対して、凍結措置を講じる」と説明しており、Twitterというサービスが正しく利用されるための手段の一つとして「アカウント凍結」を導入しているようです。
「凍結」と「シャドウバン」の違いは何？
Twitter社は、凍結という形のアカウント規制の他に、「シャドウバン」という措置も行っています。
シャドウバンについては、実はTwitter社が長年その存在を否定してきました。しかし、イーロン・マスク氏が就任して以降、その存在が暗に示されたと言われている仕組みです。
シャドウバンを受けたアカウントは、表向きには通常通り機能していますが、実は自身のツイート表示に制限がかかり他ユーザーから見えづらい状態になっています。
アカウント凍結とは違って通常通りツイートや返信などTwitterの操作は可能なので、ペナルティを受けている本人が気づきづらいのが特徴です。
シャドウとは隠されたという意で、バンはアカウント停止、凍結を意味するので、シャドウバンと言われています。
シャドウバンの種類
シャドウバンにはいくつかの措置があり、その程度が異なってきます。
| Search Suggestion Ban | 検索表示で優先順位が下がる |
| Reply Deboosting | リプライ表示がタブに隠される |
| Search Ban | ツイートが検索結果に表示されない |
| Ghost Ban | 第三者にリプライが表示されない |
シャドウバンの中で比較的軽度とされるのは「Search Suggestion Ban(サーチサジェッションバン)」です。
Twitterの検索表示で優先順位が下げられるほか、ツイートが「不適切コンテンツ」扱いされるため、センシティブな内容を含むものを表示しないと設定しているユーザーにはツイートが表示されなくなります。
二番目の「Reply Deboosting(リプライデブースティング)」も比較的軽度で、この措置を受けると自身のリプライツイートが「さらに返信を表示する」タブに隠されます。これはフォロー外の第三者ユーザーに対して表示で、フォローしているユーザーには通常通り表示されます。
そのほかには、検索しても該当ツイートがフォロワーに対しても表示されなくなる「Search Ban(サーチバン)」という状態と、リプライが第三者にはまったく表示されなくなってしまう「Ghost Ban(ゴーストバン)」という状態もあります。Ghost Banにおいては、リプライ相手と自分には見えている状態ですが、第三者にとっては見えず、無いものとされてしまいます。
シャドウバンの確認方法
Twitter社は2023年1月末に、アカウント凍結よりもゆるやかなシャドウバンを増やしていく方針であることをアナウンスしています。
当人が気づきづらいシャドウバンですが、自身のツイートに対して著しく「いいね」などリアクションが減った際には、シャドウバンの可能性を疑ってもいいかもしれません。
シャドウバンされているかを確認する一番簡単な方法は、検索窓から「from:自分のアカウント名」検索してみることです。
自分のツイートが表示されるかを確認し、表示されない場合はシャドウバンされている可能性があります。このほかにも、シャドウバンのチェックサイト「Shadow Ban Checker」を使うことでも、簡単に確認ができます。シャドウバンは一時的な措置のため、一定時間経つと自然と規制が外れていくことが多いとされています。
Twitterアカウントが凍結する原因・理由は？
アカウント凍結となる要因
Twitter社は、利用規約に反している行為を確認した際にアカウント凍結を行うとしています。
具体的にどういった条件や理由でアカウント凍結になるのかを詳しく見ていきましょう。
スパム行為
不特定多数に偽のURLを貼ったメッセージを送ることや、関係ない内容のスレッドに外部リンクを貼ってリプライする行為はスパムに該当します。
不特定多数のユーザーから、ツイートやアカウント自体が悪質であると判断された場合にもスパムとみなされます。また、内容が同じツイートやメッセージを何度も発信することも対象になることがあります。Twitterでは操作数の上限が設けられているので、確認してみましょう。
セキュリティ上の問題
アカウントが第三者に乗っ取られてしまうほか、ハッキングされている可能性があるとTwitter社が判断したアカウントが対象です。
悪質な行為によるリスクを最小限にとどめるために、セキュリティ確保の観点で凍結されることがあります。
攻撃的なツイートや行動
特定の人物を標的にした嫌がらせや脅迫するような内容は、Twitterでは厳しく取り締まられます。
誹謗中傷や人種差別を想起させるような内容も同様で、ユーザーに危険を及ぼすと判断され、安全性を確保するために凍結対象になります。複数ユーザーから通報を受けた場合にも該当します。
アカウントの年齢制限
13歳未満である場合は、Twitterを使用することができないため、アカウントの生年月日設定には気を付けましょう。
会社の創立記念日など実年齢以外の設定をしたアカウントで13年に満たず凍結対象となってしまうこともありますが、本人確認書類を提出することで解除が可能になります。
急激なフォローとフォロー解除
フォローをした後にすぐフォロー解除する行為を頻発させることは不正とみなされます。
また、1日のフォロー上限を超えた一斉フォローも凍結対象になります。
フォロー上限は一般のアカウントで400アカウントまでとされているため、事前に把握しておくと安心です。
Twitterの仕様変更に伴う凍結
2023年2月2日頃、「アカウント凍結」がTwitterのトレンド入りするほど、凍結アカウントが急増する事態に陥りました。
現在では復旧しているアカウントが多いですが、Twitterを外部サービスに連携しているユーザーの凍結が多く見られたため、その関係性が可能性として指摘されました。
このように、Twitterの仕様変更や規約更新に伴い、今後も凍結対象アカウントはある程度変更していく可能性があります。
「凍結」と「永久凍結」の違い
凍結には「永久凍結」という状態があります。通常の凍結は前述の通りの内容で、アカウントにアクセスはできるもののツイート等利用できない状態です。
一方、「永久凍結」は、凍結を繰り返しているなど、アカウントに改善の余地がないと判断された場合に起こります。
該当のアカウントはプロフィール表示もされなくなり、完全に使用ができなくなります。
また、同じ利用者の別アカウントも差し止められ、新規アカウント作成もできなくなるため、Twitterからの一番重い措置と言えます。
2022年にイーロン・マスク氏は、Twitter Blueの青いバッジ付与の仕組みに伴い、「なりすまし」アカウントには強い措置を行うと表明しており、警告や凍結の段階をふまず、永久凍結の対象となると発表しています。
Twitterアカウントの凍結を解除する方法は？
次に、アカウントが凍結してしまった場合の解除方法をご紹介します。
本人確認を行う
本人ではないと判断された場合などセキュリティ関係の凍結は、本人確認を行うことで解除できる可能性が高いです。
Twitterにログインする際に求められる、電話番号とメールアドレスの入力を行いましょう。また、アカウント表記に誤りや不足がある場合にも自分で修正を行うことで解除できます。
Twitter社に異議申し立てを行う
Twitter社からの凍結措置が不当であると思う場合は、Twitterに対して異議申し立てを行うことができます。
まず、WebブラウザのTwitterを開き、凍結されたアカウントに表示される「異議申し立てを行う」リンクから、異議申し立てをしましょう。
その際は「利用規約には違反していないアカウントのため、凍結解除を依頼します」など、依頼の意図を添えます。
もし、利用規約に違反したと考えられるツイートがある場合には、該当ツイートには規約違反の意図はなく必要に応じて削除する旨を明記した上で申し立てるようにしましょう。
申立後にもう一つ気を付けたいのは、メールに返信が必要という点です。
凍結したアカウントに登録しているメールアドレス宛に英文で、このメールアドレスが該当の申し立てに正しいものか確認する旨のメールが要返信で届きます。
次のような文で返信し、メールアドレスと申し立ての依頼が正しいものであることを証明しましょう。「I confirm that this email address is registered with the Twitter account @アカウント名.」
ここまでが完了することで初めて、Twitter社は該当アカウントの凍結解除に向けて確認を進めます。
その後、凍結解除可否についてメールが届きますので、解除できた場合は、該当アカウントでTwitterにログインして問題なく起動するかを確認してください。
Twitterアカウント凍結の注意点
Twitterアカウントが凍結されると通常機能が一切使えなくなり、不便な状況に追い込まれます。解除がうまく進めば元通りにはなりますが、気を付けたいのは信頼性の部分です。
凍結期間中、第三者には「同アカウントは凍結されている」と表示され何か問題を起こしたと捉えられる可能性も高く、これが企業の使用する公式アカウントなどであれば、顧客からの信用をなくしてしまいかねません。
解除申請を行ってもまれに凍結され続けることもあり得ますので、まずは凍結状態にならないよう、できる限り対策を行うことが必要です。
Twitterを活用し続けるためにも、利用規約に反していると捉えられるような行為には気を付けましょう。アカウント設定でも、年齢制限にかからないよう生年月日を確認するほか、電話番号認証などセキュリティ面も含めて万全に設定しておくことをおすすめします。
【まとめ】 Twittter凍結に注意して運営しよう
今回はTwitterアカウントの凍結についてご紹介しました。
悪質な行為以外にも、短時間でのフォロー外しや同一ツイートの連投など、何気ない操作がTwitterの利用規約違反になる可能性があります。
具体的に不正と捉えられる行為は確認した上で利用するようにしましょう。
万が一凍結された場合には、慌てずにアカウント設定を見直しや、異議申し立てを行うようにしましょう。
Twitter社は順次仕様のアップデートを行っており、それに伴い違反対象も変化していく可能性があります。
Twitterを継続的に利用していきたい方は特に、最新のTwitter利用規約を定期的に確認して、心に留めた上で使用することをおすすめします。
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