飲食店のSNSマーケティング方法について解説!成功事例や便利なツールについてもご紹介します

コロナ禍によって苦境に立たされている飲食店は少なくありません。そのため、集客の工夫に頭を痛めている関係者も多いことでしょう。

そんなときに役立つのがSNSを活用したSNSマーケティングです。SNSマーケティングといえば、アパレルやコスメといった分野のものと考えているかもしれませんが、実は飲食店こそ活用すべき手法です。

今回は飲食店がSNSマーケティングを活用すべき理由や、具体的な手法についてご紹介します。

飲食店への集客におけるSNSマーケティングの重要性

飲食店にとってSNSマーケティングは非常に重要です。それは、現代社会において多くの人がSNSを利用して飲食店を調べるようになったからです。
そして、有効なSNSマーケティングを行うことで、新規顧客を獲得することができるだけでなく、リピーターを獲得したり、ブランド認知度を向上させたり、販促活動を行うことができます。

また、もし自社でSNSアカウントを作成して運営する場合、手間はかかりますが、一切費用をかけずに集客することが可能です。
一度アカウントを育ててしまえば、継続的な集客につながるため、飲食店のSNSマーケティングは必須であると言えます。

リアルタイムな情報発信が可能

SNSマーケティングは「リアルタイムな情報発信が可能」である点も強みです。

SNS上での情報発信は非常に迅速であり、投稿した瞬間から多くの人々が目にすることができます。
小見出しの「リアルタイムな情報発信」とは、新商品の発売やイベントの告知、営業時間の変更などが挙げられます。例えば、天候不良のために営業時間を変更する必要が生じた場合、SNSの公式アカウントで即座に発信すれば、お客様にリアルタイムに伝えることができます。

さらに、SNS上で情報を発信した際にお客様から商品について質問があった場合、コメントに返信することでお客様の疑問を解決することができます。
これにより、お客様の利便性や満足度を高めることができることからも、リアルタイムな情報発信が可能である点は、SNSマーケティングの大きな強みであると言えます。

飲食店への集客にはどのSNSを使うべき?各SNSの活用方法

飲食店が効果的かつ効率的にSNSマーケティングを行うには、各SNSの特徴を知ることが重要です。

そこで、飲食店によってよく活用される各SNSの特徴を見ていきましょう。

Instagram

Instagramは、10代~30代がメインユーザーのSNSです。このため、若年層に向けた商品やサービスを扱う企業にとって、SNSマーケティングには欠かせないツールとなっています。

画像や動画の投稿がメインで、「インスタ映え」という言葉があるように、画像の質にこだわった投稿がたくさんあります。
InstagramでのSNSマーケティングは、お店の公式アカウントの運用や広告配信、インフルエンサーマーケティングに向いており、インフルエンサーの投稿を自社広告として利用できるブランドコンテンツ広告などがあります。

また、女性ユーザーが多いため、ケーキやパフェといったスイーツのPRに強い印象があります。

Twitter

Twitterは、10代~30代がメインユーザーのSNSで、ほかのSNSと比べてテキストによる情報発信に適しているプラットフォームです。

TwitterでのSNSマーケティングは、お店の公式アカウントの運用や広告配信、インフルエンサーマーケティングに向いており、拡散力が高いため、一度バズれば数十万から数百万人に情報が届きます。
特に、最近ではTwitterによる「話題提供型広告」が注目されており、Twitter上で繰り広げられるトレンドを利用した広告手法が増えています。

LINE

LINEは、10代~50代がメインユーザーのSNSで、ほかのSNSよりも利用率が高いことが大きな特徴と言えます。
そのため、LINEのSNSマーケティングには「LINE公式アカウント」の運用がおすすめされます。

お店の公式アカウントを作成し、興味を持ったユーザーが友だち登録することで、登録者全員にメッセージを届けることができます。
この方法は、顧客リストの獲得に向いており、ほかのSNSと併用することで効果が高まります。

Facebook

Facebookは、20代~40代がメインユーザーのSNSで、たくさんの大手企業が公式ページを作成しているように、ビジネスに向いているSNSです。

FacebookのSNSマーケティングには、「Facebookページでの公式アカウント運用」が推奨されます。Facebookページは、企業のホームページのように活用することができ、企業の情報だけでなく、商品やサービスの情報、お得な情報などを掲載できます。
また、40代の利用率が高いため、お店で扱う商品やサービスが中高年層向けの場合はより多くのユーザーに訴求できる可能性が高くなるといえます。

TikTok

TikTokは、10代~20代がメインユーザーのSNSであり、ショートムービーを配信するSNSとして急成長しています。

TikTokのSNSマーケティングには、お店の公式アカウントの運用、広告配信、インフルエンサーマーケティングが向いています。
たとえば、お店の公式アカウントを活用して調理から完成までを動画にまとめて投稿したり、インフルエンサーに食べに来てもらうことでPRを行うなど、幅広い発信方法が可能です。
特に、若い世代に人気のSNSであるため、10代~20代にPRしたいときは、TikTokの運用を検討することをおすすめします。

【SNS別】SNSを活用して飲食店への集客に成功した事例

各SNSで飲食店の集客に成功した事例を紹介します。
事例を参考にして、自社のSNSマーケティングにどう活かすかイメージしてみましょう。

Instagramの事例① 韓国料理店「ONNA」

Instagramの成功事例1つ目は、東京都新大久保にある韓国料理店「ONNA」です。

ただお店の料理を写真で投稿するだけでなく、アツアツの鍋やキンキンに冷えたビールを動画で投稿することで、ユーザーの食欲をそそるコンテンツを発信しています。
また、インフルエンサーである「むにぐるめ(唯一無二の絶品グルメ)」さんがタイアップ投稿しており、タイアップ動画の再生回数は、350,000回を超えていました。

Instagramの事例② ドトールコーヒー

Instagramの成功事例2つ目は「ドトールコーヒー」です。

新商品やイベントの告知を行い、季節に合わせた投稿もありました。
2月中旬あたりからは「#ドトールさくら祭り」というハッシュタグをつけた投稿が始まっており、ピンクをメインとした背景で桜が香る商品などをPRしています。

このように、その時々の「旬」となるようなPR投稿を行うことが、ユーザーの関心を獲得することに繋がります。

Twitter① バーミヤン

Twitterの成功事例1つ目は「バーミヤン」です。

バーミヤンはフォロワー41万人の人気アカウントですが、特徴的なのは引用リツイートを使って、フォロワーとの交流を大事にしている点です。
Twitterには引用リツイートという機能があり、ほかの人のツイートを引用できるのですが、バーミヤンは「今日バーミヤンに行った」などのツイートを引用しています。

そこには「ご来店ありがとうございます」と一言添えられており、こうした地道な交流がブランドイメージの向上&ファンの獲得に繋がることが考えられます。

Twitter② デニーズ

Twitterの成功事例2つ目は「デニーズ」です。

デニーズの特徴は、画像ツイートを1日に複数回投稿していることです。直近のツイートを見ると、1日に8回もツイートしており、ここまで頻繁にツイートする飲食店は珍しいといえます。

ツイートは、商品の画像を入れた告知だけでなく、「アカウントをフォローしてリツイートで拡散したら食事券が当たる」というキャンペーンも実施しています。
頻繁にツイートして認知度を向上させ、キャンペーンでフォロワーを増やす施策もあることから、SNSマーケティングを活用した集客方法のお手本であるといえます。

LINEの事例① ぼてぢゅう

LINEの成功事例1つ目は、国内外に展開するお好み焼き店「ぼてぢゅう」です。

ぼてぢゅうでは、おもにクーポンを活用した新規集客に力を入れています。具体的には、月2回ユーザーの生活サイクルに合わせて、キャンペーンやデザートプレゼントの情報を発信しました。

友だち登録を条件として、クーポンを配信して来店を促したところ、友だち数が49万人を突破しています。

LINEの事例② THE GRUB

LINEの成功事例2つ目は、東京都渋谷区にあるビアパブ「THE GRUB」です。

THE GRUBは、ユーザーとのコミュニケーションを目的としてLINEに注目しました。
コロナでコミュニケーションが難しくなった際、LINE公式アカウントで丁寧なコミュニケーションを心がけました。

また、メッセージ配信とあわせて「ショップカード」という機能も使っています。
これにより、紙のショップカードに比べて、材料費や人件費などの運用コストを約5%カットしています。

Facebookの事例① はなまるうどん

Facebookの成功事例1つ目は「はなまるうどん」です。

そこまで更新頻度は多くありませんが、新商品やイベントの告知にFacebookを活用しています。
特徴的なのは、うどんを立体的に写した画像を投稿しているところです。アップで撮影されたものが多く、箸で麺を持ち上げているなど、「動き」を活用することで視聴者を飽きさせない工夫が見てとれます。

また、期間限定商品や割引キャンペーンなども目立つよう告知しており、Facebook運用の参考になるアカウントです。

https://www.facebook.com/hanamaruudon.jp

Facebookの事例② 幸楽苑

Facebookの成功事例2つ目は、ラーメン店の「幸楽苑」です。

直近では、1日に平均4回も投稿しており、高い投稿頻度を保っています。商品の画像だけでなく、インパクトのある文字で視覚に訴える投稿があり、ユーザーに興味を持たれる工夫が見られます。
イチオシの商品は毎日画像を投稿しており、お店や商品の認知度向上に上手くFacebookを活用しています。

https://www.facebook.com/Kourakuen

TikTokの事例① 焼き鳥どん

TikTokの成功事例1つ目は「焼き鳥どん」です。

焼き鳥どんでは、非常にユニークなショートムービーを投稿しており、それがバズって現在のフォロワー数は23万人を超えました。
ショートムービーの内容は、店主が「飲食店あるある」をコントのようにやっており、思わず笑ってしまう面白いコンテンツを発信することで話題を呼び、お店の知名度の向上に繋がった事例です。

TikTokの事例② 銀のさら

TikTokの成功事例2つ目は「銀のさら」です。

銀のさらのショートムービーには、おもしろいことにお寿司が出てきません。
すべてユーモアに溢れたCMのようなつくりになっており、動画のクオリティーは非常に高く、銀のさらの顕在的な顧客だけでなく、潜在層にも興味を持ってもらえるようなコンテンツを通じて自社のファンを増やすSNS施策を行っています。

SNSを活用した飲食店への集客に役立つツールをご紹介

飲食店がSNSを活用する際に、集客に役立つツールというものもあります。

ツールを使うことで集客に必要な数値分析ができ、効率的なPDCAをまわすことにも繋がるため、以下のようなツールの活用もおすすめします。

Google Analytics

Google Analyticsは、ウェブサイト上のユーザーの動きを分析できるツールです。

SNSマーケティングでは、SNSから自社のウェブサイトへ流入させることも大きな目的であるため、ユーザーの動きを分析する必要があります。
Google Analyticsで分析できることは、SNSからウェブサイトへのアクセス数やページビュー数、商品購入やお問い合わせなどのコンバージョンを達成したユーザーの割合、ユーザーの属性や行動傾向などです。

売上につながっているのかを分析できるため、SNSマーケティングでは必須のツールといえるでしょう。

Facebook Pixel

Facebook Pixelは、Facebookが提供するウェブ解析ツールであり、Facebookを使ったSNSマーケティングを行う際には必須のツールといえます。

Facebook Pixelをウェブサイトに設置すれば、ユーザーがどのページを訪れ、どのようなアクションをしたかがわかります。
ターゲットに最適な広告を配信し、広告の成果を改善できるおすすめのツールです。

LINEビジネスコネクト

LINEビジネスコネクトは、LINEが提供するビジネス向けのコミュニケーションツールです。

自社のシステムとLINEを連携させ、ユーザーと1:1のコミュニケーションができるようになります。
メッセージを送る際には、ユーザーの性別や年齢などに合わせ、送るメッセージを変えられる機能もついており、ユーザーごとに適切なプロモーションができるため、ファンを増やすためにおすすめのツールです。

SNSを活用して飲食店へ集客を行う際のポイントとは?

SNSマーケティングは低コストで実施できる、非常に便利な手法です。そのため、すでに取り入れているという飲食店も多いかもしれません。
しかし、期待したほどの効果が上がらないということも少なくないです。

SNSマーケティングを行う場合には、以下のような効果を上げるために注意すべきポイントがあります。

公式アカウントは頻繁な更新を

飲食店のSNSマーケティングでは中心的な存在となる公式アカウントですが、店舗の規模によっては公式アカウントの運用だけでも十分な効果を上げることが可能です。

ただし、それは適切な運用が行われている場合の話です。特に多いのが、忙しさにかまけて更新がなかなか行われないといったケースです。ユーザーにとって、公式アカウントは貴重な情報源ですが、なかなか更新が行われない場合、どうしてもユーザーが関心を失ってしまうことになります。
せっかくフォローしてくれる人が増えたのに、長期間更新をさぼってしまうのはとてももったいないです。関心を持ってくれたフォロワーのためにも、こまめな更新を心がけましょう。

プラットフォームは絞る

SNSには様々なプラットフォームがあり、特徴もそれぞれ異なります。積極的にSNSマーケティングをしたい場合、色々なSNSに手を付けてしまうことがあります。

しかしこれは必ずしも正しくはありません。
確かにSNSマーケティングは、誰でも比較的簡単に行える手法ですが、やはり時間も手間もかかります。
また、複数のSNSを運用していると、それぞれの質が悪くなったり、更新回数が減るなどして、結局ユーザー離れを起こしてしまうこともあり得ます。

それを防ぐためにも、まずは複数のプラットフォームの利用は避けて、効果があると思われるものに絞ったほうが高い効果を得ることができるでしょう。

宣伝ばかりを行わない

飲食店のSNSでは、宣伝や広告が中心になるものですが、こういった「店側のメリット」だけを考えた運用はあまりおすすめできません。
というのも、現代のユーザーは単純な宣伝や広告に嫌悪感を抱く傾向にあります。

そのため、「広告ばかりしている」と思われてしまうと、すぐにフォローを解除されたり、ブロックされたりといった結果になってしまいます。
また、飲食店が運用するSNSのフォロワーは、多くがその店の常連客です。そのため、宣伝や広告が「すでに知っていること」である可能性も高くなります。

もちろん、店側としては宣伝や広告に力を入れたいという部分もありますが、そればかり行うのではなく、「どんなことが見たいか」「ユーザーのメリットはなにか」といった視点も取り入れてみましょう。

コミュニケーションを重視する

SNSでは、公式アカウント以外にもユーザー同士のやり取りで、自分の店に関する情報が投稿されることがあります。

そういった投稿にはできるだけ反応し、コミュニケーションを行いましょう。そうすることで、さらにファンを増やすことができます。そこで重要になるのがSNSの検索機能です。できるだけこまめに検索を行い、投稿を拾っていくとより円滑なコミュニケーションにつながります。

Twitterの成功事例で紹介した「バーミヤン」のように、ユーザーが「バーミヤンに行ったと投稿すれば反応してもらえるかも」と思えば、ユーザーが自ら投稿する楽しみが生まれ、ファン化につながります。
毎日お店の名前で検索してみるなど、地道な作業を繰り返しましょう。

感情的にならない

SNSの運用で気を付けたいのが炎上などのトラブルです。

店側から考えれば不当とも思われるようなクレームがSNSを通じて伝えられることもあります。そういった場合、ついつい感情的に反論してしまうことがありますが、これは絶対にNGです。
感情的なやり取りを行ってしまうと炎上に繋がる可能性があり、せっかくファンになってくれたユーザーが離れていってしまうこともあります。

SNSマーケティングを行う場合、トラブルが起きたとしてもまずは冷静になって対処しましょう。

メニュー写真や店内写真を投稿する

SNSで集客するには、お店のメニューや店内の画像も投稿しましょう。
どのようなお店なのか具体的にわかれば、来店につながる可能性が高まるからです。

ラーメン店を例にして解説すると、ラーメン以外に必要な画像は、お店の外観、店内の様子、メニュー、胡椒などの調味料の充実度などが挙げられます。
実際に来店したイメージが湧くよう、たくさんの画像を投稿しましょう。

ターゲットを明確にする

SNSの集客では、集客のターゲットを明確にすることが重要です。

ターゲットを絞ることで、よりターゲットに刺さる投稿ができます。
たとえば、20代女性をターゲットにした場合、文字だけのドライな投稿より、絵文字やスタンプを使った可愛らしい投稿のほうがより関心を持ってもらえます。
社内に20代女性のスタッフがいるなら、どんな投稿を魅力的に感じるか意見を聞くのもおすすめです。

キャンペーンや割引情報を投稿する

SNSの集客には、キャンペーンや割引情報の投稿も有効です。
なぜなら、このような情報を定期的に発信していると、ユーザ

ーは「来店してみよう」「アカウントをフォローしておこう」という心理になるからです。
たとえば「土日どこに行こうかな」と悩んでいるユーザーに対し、金曜日に割引の投稿があれば、来店につながる可能性があります。

また、割引情報はユーザーにとってメリットであるため、見逃さないようアカウントをフォローするユーザーも増えるのです。

【まとめ】飲食店のSNSマーケティングについて

今回の記事で紹介した通り、SNSが普及している今日において、SNSマーケティングを使った飲食店の集客は必須になっています。

各SNSの特徴や成功事例を参考にして、自社に合ったSNSマーケティングを考えましょう。

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