SNSマーケティングとは?成功事例やメリット・デメリットを解説

SNSマーケティングとは?注目度が増している理由について

SNSマーケティングとは、基本的にTwitter、Instagram、LINE、Facebookなどを初めとする様々なSNSを活用して自社製品やサービスの宣伝やブランディング、購買に繋げるための情報発信を行うマーケティング手法の一つです。

インターネットが主流になっている現在では、テレビやラジオ、新聞やチラシなどを活用するよりもSNSを活用した方がユーザーのニーズに応えやすくなっています。

また、特筆すべきなのは、SNSを活用することによって発信した情報が拡散される可能性が高いことです。

ブログやプレスリリースなどを活用したとしても、ユーザーがアクセスしてくれなければ見てもらえないので、アクセスしてもらう為に様々な工夫をする必要性があります。

そこで、SNSを通じて日本や世界で数百万、数千万人の人に対して情報発信ができるので、既存のユーザーはもちろん今までアプローチできなかった不特定多数のユーザーにもアプローチができるようになります。

また、24時間365日いつでもどこでも何度でも積極的に情報が発信できるため、様々な情報を発信することによってユーザーが情報を得やすくなるほか、その情報が拡散されることでさらなる購買や利用に繋げられるメリットがあります。

だからこそ、SNSマーケティングは効率的に業績アップに繋げられる利便性が高いツールだと言えるでしょう。

SNSマーケティングがマーケティングを行う企業から注目を集めている理由について、更に深堀りしてみましょう。

日本における各SNSの人口の多さ

日本で利用されている各SNSの利用状況は、以下の通りです。

LINE 約8,300万人
Twitter 約4,500万人
Instagram 約3,300万人
Facebook 約2,600万人
TikTok 約960万人
Pinterest 約530万人
LinkedIn 約200万人

日本の各SNSでは数千万人、数百万人と非常に多くのユーザーが利用している状況にあります。つまり、SNSマーケティングを行うことによって、各SNSを利用している数千万人、数百万人のユーザーにアピールすればかなりの効果が期待できるのです。

SNSは驚くべき早さで拡散されるため、SNSマーケティングで自社製品や自社のサービスなどをアピールすることで、効率良くユーザーに情報を知ってもらうことができます。

SNSで情報収集する人の増加

これまでは、テレビや雑誌といった大手のメディアでブランドや製品を認知し、そこで興味を感じたら、実際に店舗へ行って購入する、というのが一般的なルートでした。

その他にも、ECサイトを使用する人が増加した近年では、まず興味を持った商品名をGoogleやYahooなどを通じて検索した後、ホームページやポータルサイトで情報を収集し、リアル店舗で購入する、という購買行動が良く見られました。

しかし、SNSの普及によってこういった消費行動が一変しました。若者の場合、大手メディアや検索エンジンを利用するのではなく、SNSで商品を認知したら、SNS上で検索し、SNS上の口コミや投稿を見て購入するかどうかを判断するようになりました。

そこで、SNSマーケティングを通じてSNS上に製品やブランドに関する情報を流すことで、それを認知してもらう可能性が高くなったのです。

SNSマーケティングのメリット

SNSマーケティングのメリットについて大まかに触れてきましたが、具体的にはどんな利点があるのでしょうか?一つずつ解説していきます。

SNSを利用している多くのユーザーにアピールできる

最大のメリットは、SNSを利用しているユーザーに自社製品などをアピールできることです。SNSにはTwitterやLINE、インスタグラムなど様々な種類があり、いずれも非常に多くのユーザーが利用しているという共通点があります。

先述の通り、Facebookやインスタグラム、Twitterの登録ユーザーは数千万人を超えているため、各SNSの持つ大勢のユーザーに対して訴求することができます。特にSNSはスマホでの閲覧率が高く、通勤電車やベッドに横になっている時など、スマホで手軽に様々な情報が閲覧できるからこそ、SNSマーケティングはWebマーケティングの手法として最適な方法の一つとされています。

企業・ブランドの知名度の向上が期待できる

SNSは非常に多くのユーザーが利用するプラットフォームです。そのため、SNSマーケティングを行うことで、幅広くユーザーの認知を高めることができます

従来であれば、テレビや新聞といったマスメディアで宣伝しなければ多くの人々に情報を届けることが困難であり、マスメディアの利用には莫大な予算が必要となることがネックとなっていました。

しかし、SNSを活用すれば、マスメディアでの宣伝に比べてはるかに低コストで認知度をアップさせることが可能であるため、その費用対効果の高さはSNSマーケティングのメリットであるといえます。

企業・ユーザーによる双方向のコミュニケーションが図れる

SNSはユーザー同士がコミュニケーションを取ることができるツールです。

その特徴はSNSマーケティングでも力を発揮します。

これまで、企業とユーザーの間には大きな距離がありました。企業がユーザーのことを知る手段は限られていて、さらにその手段を利用しても正確にユーザーのことを知るのは非常に困難でした。

SNSでは、ユーザー側、企業側の双方からSNSアカウントを活用してアプローチすることが可能なため、ユーザーまたは消費者による商品や情報へのコメントや意見などが伝わりやすくなり、結果としてフィードバックを活かしやすい環境が生まれています。

情報の拡散力がある

SNSの特徴のひとつが、情報の拡散力の高さです。

好みや関心の似たユーザー同士がつながっているため、ユーザーの興味につながる情報は、早いスピードで拡散していきます。

また、発信した情報に対してリアルタイムで反応があるため、その情報がユーザーに受け入れられているのか、あまり興味を持たれていないかといった判断も容易に行うことができます。

特にTwitterでは、機能のひとつにユーザーの投稿を拡散させる「リツイート」があります。リツイート機能があることで情報が拡散しやすく、フォローしていないユーザーにまで情報を広げることが可能です。

また、返信を行ったり、「いいね」を付けてもらったりするだけでもタイムライン上に投稿が表示されるほか、ハッシュタグなどを組み合わせて利用すれば、より多くのユーザーに情報を伝えることができます。

ユーザーの情報を収集できる

多くのSNSでは、ユーザーが登録する際に年齢、性別、住んでいる地域といった個人情報を登録します。

これらのユーザー情報は企業にとっては非常に有益であり、この情報を分析することは、今後のマーケティング戦略を決める重要な方針になるだけでなく、企業全体の方向性を示してくれることもあります。

一部のSNSにはユーザー分析ができるツールを提供しているものもあります。

例えば、Twitterにはアナリティクスという機能が備わっており、ツイートがどれほど見られているか、どんなツイートが大きな反響を得たか、どのような人にフォローされているのか、どの年齢層・地域の人が関心を示しているのかを知ることができ、そこから商品に関する反応・関心の傾向といった内容を分析することが可能です。

自社または自社製品のファンを生み出すことができる

SNSマーケティングの大きな特徴のひとつにファンを獲得できるという点があります

ここでいう「ファン」とは、単にブランドや商品を利用してくれるだけではなく、ブランドや商品についての情報を拡散し、常に応援してくれる消費者のことです。

SNSマーケティングではファンの存在は非常に重要です。ファンによってより広く情報を拡散できることはもちろん、ブランドや商品の魅力をそれぞれが紹介してくれたり、場合によってはブランドに様々な情報を与えてくれるため、今後の商品作りや、サービス展開のヒントにつながることもあります。

広告費が削減できる

ユーザーに宣伝するためには、様々な広告を制作する必要性がありますが、テレビやラジオ、新聞など既存の広告を制作して発信するには多くの広告費がかかってしまいます。

SNSマーケティングであれば少しの広告費で情報発信ができるので、広告費を大幅に削減することができます

さらに、企業アカウントに多くのフォロワーを集めることができれば、自社で広告を発信しなくてもユーザーが情報を拡散してくれるので、広告費を一切かけずに自社製品がアピールできることもポイントです。

新規顧客を獲得しやすい

初めてSNSマーケティングを始める企業にとって、SNSマーケティングはこれまで接点が無かった顧客に対しても自社製品がアピールできるメリットがあります。

自社製品やサービスによる売上を伸ばすためには新規顧客の獲得が必要不可欠です。

先述した拡散機能を活用して、潜在顧客や顕在顧客に対して自社製品やサービスをアピールできるのがSNSマーケティングのメリットです。

SNSマーケティングのデメリット

SNSマーケティングには多くのメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。

炎上のリスクが常にある

SNSをマーケティングに活用する上で、炎上する可能性が常にあることはデメリットの一つです。

SNSはユーザーと直接つながりを作ることができることが大きなメリットですが、それが原因で炎上につながってしまうことがあります。

一度炎上が起きると、広範囲に拡散し、ブランドや商品のイメージが傷ついてしまうだけでなく、対応によっては長期間にわたって影響が続くことがあります。

そのため、SNSでは常に炎上に対して注意する必要があります。投稿や広告を行う場合、不用意な表現はないか、一方的な表現になってはいないかといった点について、発信する前に今一度見返す必要があります。

炎上が起きてしまった場合、どのように対処するのかが非常に重要です。一度炎上が起きてしまうと、とりあえず投稿を削除するだけだったり、平謝りしてしまったりと、その場しのぎの対応を行ってしまうこともありますが、それは逆効果となります。

それを防ぐためにも、炎上が起きることを想定して普段から対応方法のマニュアル作りを検討するなど、事前の準備をしておきましょう。

以下は実際に公式SNSアカウントの投稿が炎上した事例です。

ディスカウントストアのドン・キホーテでは、同社の公式インスタグラムの投稿にて、「みんなはドンキで何盗んだことある?」と投稿したことが問題となり、その後削除されました。

投稿の意図としては、上記の文言で大喜利を募集し、投稿を通じて消費者と共に盛り上がるといった考えがあったことが推察されますが、この万引きという犯罪行為を肯定しているかのような印象を与えてしまう投稿に対し、批判が殺到しました。

その後、ドン・キホーテは投稿を削除すると共に謝罪を行いました。

【事例】https://www.j-cast.com/2020/09/01393319.html?p=all

効果が出るまで時間がかかる

SNSマーケティングでは、誰でもすぐに効果が実感できるとは限らないということです。

既に名が知られている有名企業ならSNSマーケティングを始めればすぐにたくさんのフォロワーが登録してくれるかもしれませんが、そうでない企業はSNSマーケティングを始めても誰一人として登録してくれないこともあります。

SNSマーケティングはユーザーがフォローしてくれることが重要なので、まずは投稿する内容やターゲット層などを決めた上でフォロワーになってくれる人がいないか探す必要性があります。また、フォロワーが増えたからといって効果を確実に実感できるとは限らないため、根気よく続けることが大切です。

SNSの運用にリソースを割く必要がある

SNSマーケティングというと、無料か、無料に近い低コストで行えると考えている方も多いかもしれません。

確かにSNSのアカウントを取得し、企業の公式アカウントを運用するのは無料です。しかし、無料だからといって、全く予算や人員を費やさなければ、効果的に運用するのは不可能です。

そのため、SNSに詳しい人材を充てたり、場合によっては外部の専門家にアドバイスを求める・専門のツールを利用するといった予算が必要になることもあります。

SNSマーケティングで使用される代表的なプラットフォーム

次に、SNSマーケティングで使用される代表的なプラットフォームについてご紹介します。

Instagram

インスタグラムは画像・動画を中心とした投稿をすることができるSNSであり、その他にも24時間だけフォロワーに対して画像または動画を表示することができる「ストーリー」や短尺動画である「リール動画」を投稿できたりと、幅広い機能を備えています。女性ユーザーも多く、比較的若い年齢層がユーザーの中心となっているのが特徴です。

また、インスタグラムにはインフルエンサーも多く、インフルエンサーマーケティングを行う上でインスタグラムは最も使用されるSNSの一つです。

Twitter

ユーザー数が日本国内では約4500万人、世界では約3億3500万人と言われているTwitterは、文字をつぶやくことをその主な投稿内容としたプラットフォームであり、短い文字で呟くという特性から、投稿・閲覧のハードルが低く、アクティブユーザーが多いというのも特徴です。

ユーザーは20代から30代が中心と言われていますが、この世代にリーチしたいのであれば、Twitterを利用することが最適となります。

ユーザーとのコミュニケーションも活発に行われているほか、リアルタイムで瞬く間に情報を拡散することができるので、これまでブランドや商品に興味がなかった層にもアプローチすることが可能です。

YouTube

YouTubeは動画を中心としたプラットフォームです。

他のSNSと比べて、ユーザーの年齢層が幅広く、若者だけでなく50代以上のユーザーも数多くいます

動画での投稿であるため、ユーザーに対して視覚的なアプローチを行うことができるほか、文字を読むよりも動画を観る方が人にとっては負担が少なく、閲覧する上でのハードルが低いこともYouTubeの特徴として挙げられます。

TikTok

TikTokはYouTubeと同様に動画を中心としたプラットフォームですが、異なるのはその動画の長さです。TikTokの動画は短尺の動画がほとんどであり、ユーザーにとっては気軽に動画を閲覧することができます。

特に、SNSを閲覧する際にスピード感を求める若者=Z世代にとって、短尺動画はぴったりなコンテンツである上に、TikTokの利用者は若者が非常に多いため、若年層への訴求に最適なプラットフォームであると言えます。

LINE

様々なSNSの中でも非常に多くの国内ユーザーが利用しているLINEは、SNSマーケティングで最も活用される媒体の一つです。

LINEは多くのユーザーが日常的に使っているツールであり、幅広い世代が利用している上に、全ての機能が無料で使えるため、コストをかけずに幅広いユーザーへ訴求できる点が魅力です。

LINE公式アカウントを作成して友達になれば、ユーザーへの一斉送信はもちろん、一対一のチャットによってダイレクトに自社製品がアピールできるため、ユーザーとの密接なコミュニケーションがとれます。

SNSマーケティングで用いられる代表的な手法と事例

SNSマーケティングでは、主に以下の4つの手法が用いられます。

SNSアカウント運用

SNSマーケティングの第一歩といえば、公式アカウントの運営です。

公式アカウントとは、各SNSに企業が設置するアカウントのことであり、企業単位やブランド単位だけでなく、商品専用のアカウントが設置されることもあります。

公式アカウントでは、企業情報やブランドメッセージ、新商品の情報などを発信します。

また、ユーザーとのコミュニケーションにも利用されるのが公式アカウントであり、公式アカウントを通じてユーザーと信頼関係を獲得するというのも重要なことです。

その他にも、メッセージや画像、動画などを発信してブランディングを行ったり、公式ホームページや商品を購入できるサイトへの移動を促す窓口になるなどの使い方もあり、SNSマーケティングの中心的な存在なのが公式アカウントの運用です。

どのSNSプラットフォームでも、アカウントの設置や利用は無料ですが、実際に投稿を行う人の人件費や、時間が必要になることを忘れてはいけません。

以下は、企業が公式SNSアカウントを運用している実際の事例です。

【事例】https://twitter.com/TOP_superNANOX?lang=ja

SNS広告配信

SNSには、様々な種類の広告がありますが、これらSNS広告を配信するのも、SNSマーケティングの手法として一般的です。

SNS広告はタイムラインに表示されるものや、常時設置される画面に表示されるものなど様々であり、ユーザー分析によって最適の広告が配信されるため、従来型の広告よりターゲットに届きやすいという特徴があります。

その他にも、従来のテレビや新聞、雑誌などを利用する場合よりもはるかにコストが低いことが特徴として挙げられます。

マスメディアを利用した広告の場合は、非常に多くのユーザーに届けることができますが、コストの高さがネックであり、連続して出稿し続けなければ効果が生まれません。

しかし、SNS広告はマスメディア広告に比べてはるかに低コストで、しかも出稿する期間を自由に選ぶこともできます。

LINE広告を活用した事例について、以下サイトで詳しく解説されているので、是非ご参照ください。

【事例】https://www.linebiz.com/jp/case-study/smartnews/

SNSキャンペーン

SNSマーケティングでは、キャンペーンを行うことも重要な施策の一つです。

キャンペーンの内容は様々ですが、「ハッシュタグを付けてユーザーが投稿すれば企業がプレゼントや割引クーポンを配布する」といった手法があり、このキャンペーン内容はプラットフォームの特徴に合わせていることが多く、プラットフォームごとに効果的な手法が異なります。

これらのキャンペーンを行うことで、情報がより拡散されるようになり、これまでブランドや商品に関心のなかったユーザーを惹きつけることができます。

また、キャンペーンを窓口に、ECサイトやホームページへのアクセス、リアル店舗への来店数増加といった効果も期待できます。

以下は実際に行われたインスタグラム上のキャンペーン投稿です。

インフルエンサーマーケティング

SNSにおけるマーケティングでは、インフルエンサーを起用したマーケティングも有効な手法です。

インフルエンサーマーケティングとは、SNSで強い影響力を持ったインフルエンサーを起用して行うマーケティングの方法です。

インフルエンサーに商品やブランドなどに触れた投稿を行ってもらうことで、その情報が多くのフォロワーに拡散、効果的な情報拡散につながります。

さらに、SNSのユーザーは宣伝を避けるという特徴がありますが、インフルエンサーマーケティングは単純な宣伝ではなく、有益な情報発信と受け取られるため、ユーザーの反応も好意的になります。

そこから派生して、インフルエンサーによる商品開発やコラボレーションといった手法も有効です。

費用については、どの程度の規模のインフルエンサーを起用するかで費用が異なり、トップインフルエンサーでは数百万単位、逆にナノインフルエンサーなら数万円での依頼も可能です。

下記リンクは企業とインフルエンサーがタイアップし、SNS上で知名度のあるインスタグラマーが企業の製品をPRした事例です。

ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングとは、SNSでユーザーに関する情報を収集し、それを今後のマーケティング活動に役立てることです。

ユーザーはSNS上での投稿などを通して様々な意見や立場を表明しているものあり、それらは潜在的なニーズやブランド・商品への評価、企業イメージなど様々な点に影響を及ぼしています。

これらのデータを収集し、次の活動や次の施策のための判断材料として役立てるのがソーシャルリスニングです。

以下はソーシャルリスニングを活用して商品開発の方向性を決定した事例です。

【事例】https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00646/00004/?i_cid=nbpnxr_index

SNSマーケティングにおいて注意すべきポイント

SNSマーケティングを効果的に実施するためには、いくつかのポイントを抑えておく必要があります。

ターゲット層を明確にする

SNSはどのプラットフォームも非常に多くのユーザーにアプローチすることが可能であるため、ついつい「可能な限り多くの人に届けたい」と考えがちですが、この考えはあまりよくありません。

できるだけ多くの人に届けたいと考えるのは自然な感情ですが、届けたいターゲットが不明瞭な場合、誰にも届かないという結果になってしまいます。 

ターゲットとなるユーザー像を明確にすることが必要であり、年齢や性別はもちろん、普段の行動や趣味・関心、どのような悩みを持っているのかといった細かな点まで考えておくことが重要になります。

ほとんどのSNSでは、自分が面白いと思った投稿に対して「いいね」を行う機能が設けられていますが、こういった情報もターゲット選定には非常に有効です。

閲覧した投稿や、「いいね」を行った投稿のキーワードを分析し、ユーザーの興味と関心を惹きつけた内容を知ることで、効果的なターゲット選定が可能となります。

目的を最も達成させやすいプラットフォームを選ぶ

SNSではプラットフォームによってそれぞれの特性が異なり、その利用者にも属性上の違いがあるものです。

そのため、SNSマーケティングを行うときには、ブランドや商品、期待する効果によって、最適のプラットフォームを選択することが重要です。

例えばTwitterの場合、利用者は比較的若年層が中心であり、リアルタイム発信が可能で、情報が幅広く拡散する可能性があることから、短期的に情報を広めたいという場合には最適です。

また、それぞれのSNSには利用している年代や時間帯による更新頻度など様々な違いがあるので、その特徴を比較することが何よりも重要です。発信する情報によっては一部のSNSに適さない可能性がありますし、投稿する時間帯を見誤るとあっという間に情報が流される可能性もあります。

ここはメインユーザーの年齢層を見極めて、自社製品やサービスに合ったSNSを選んで運用することが大切です。

宣伝のみを目的にしない

SNSマーケティングの重要な目的のひとつがブランドや製品の宣伝であり、企業にとって、企業が発信するメッセージや商品情報などを伝えることは非常に重要なことです。

しかし、その反面、SNSのユーザーは広告に対して少なからず嫌悪感を持っています。そのため、一方的な広告は嫌われ、敬遠される傾向があります。

SNSマーケティングを行うときには、一方的に言いたいことを伝えるだけでなく、ユーザーを楽しませたり、ユーザーにとっても有益な情報を提供するといった姿勢が必要となることを覚えておきましょう。

SNSマーケティングの成功事例

これまでもいくつかSNSマーケティングの事例を紹介してきましたが、その中でも成功した事例についていくつかご紹介します。

KDDI

KDDI株式会社のYouTubeチャンネル登録者数は約30万人とたくさんのユーザーに認知されている公式アカウントを運用しています。特に、CMを投稿しているのが特徴です。

この企業の公式アカウントでは、過去に放映したCMの投稿を行っており、以前制作したCMをSNSで再活用することで、企業・製品の知名度の向上を実現しています。

コカ・コーラ

日本コカ・コーラは、商品ごとにSNSで公式アカウントを運用し、そこから情報発信を行っています。

特に活発に行われているのがキャンペーンです。新商品が登場するタイミングで、情報発信を行うだけでなく、リツイートを行った人には商品が当たるといった形でのキャンペーンを実施し、商品の知名度アップに貢献しています。

また、それぞれのSNSの特徴に合わせて異なるキャンペーンを展開することで、相乗的な効果を生み出している点も参考になるでしょう。

ライオン

SNSの公式アカウントで投稿を行う場合、ついつい自社の宣伝に終始してしまい、結果としてユーザーが離れてしまうことがあります。

しかし、ライオンの場合には、ユーザーにとって有益な情報発信を行うことでユーザー離れを防いでいます。

Twitterの公式アカウントでは、洗濯や洗剤選びなどについての悩みに役立つ有益な情報を発信しています。

さらに、アンケート機能などを利用してユーザーの声を集め、商品展開に役立てています。

このように、ユーザーに対して有益な情報を発信するとともに、ユーザー分析にも役立つというのもSNSマーケティングの大きなメリットのひとつです。

おすすめのSNSマーケティング・運用代行会社5選

先述した通り、SNSマーケティングを行うにはある程度のリソースを割く必要がありますが、運用代行会社を活用することで手間や時間を抑えることができます。

ここでは、おすすめのSNSマーケティング・運用代行会社を5つご紹介します。

ガイアックス

株式会社ガイアックスは1,000社以上のSNSマーケティングを行った実績を持っており、さらに幅広いSNSマーケティングサービスを提供しているので頼りになります。

自社メディアの運営実績も豊富にあり、SNSマーケティングから運用コンサル、広告運用代行、SNS上の投稿分析、炎上対策など全面的にサポートしてくれるので心強いです。

自社メディアの確かな運営実績に基づくサポートによって、こちらのSNSマーケティングを確かなものにしてくれるでしょう。

World Wide System

株式会社World Wide Systemは各種SNSを利用したキャンペーン実施支援システムのSmartPRシリーズを提供しているのが最大の特徴です。このシリーズは多くの利用者からの好評を得ており、多種多様な業種で800以上の導入実績があります。

SNS運用代行や広告運用、キャンペーン企画・サイト制作、SNS運用の企画立案など様々な業務に対応できるのがポイントです。

Social Media Lab

Social Media Lab」は豊富な実績を持つSNSマーケティングコンサルティング・運用代行サービスです。

公式アカウントの運用はもちろん、ソーシャルリスニングまで幅広い分野に対応してくれるので、SNSマーケティングをトータルで代行して欲しいという方におすすめです。

MARQS

MARQS」はリーズナブルな価格で運用代行を行うサービスであり、特にインスタグラムで人気の「SNS映え」の画像などの投稿が可能です。

その他にも、キャンペーンの実施やフォロワー獲得などでの実績もあります。

株式会社Maro

株式会社Maroは美容やファッションブランドのためのインフルエンサーマーケティングプラットフォームです。株式会社Maroは厳正な登録基準をクリアしたインフルエンサーのみが登録しており、美容・ファッションジャンル別の絞り込み機能があります。

さらに専任の担当によるオンポーディングサポートを行ってくれるので、Maroの効果的な活用方法やマーケティングノウハウなど様々なサポートで支えてくれます。

SNSマーケティングで活用できるおすすめのツール8選

代行会社を活用せずとも、自社でSNSマーケティングを行うことはもちろん可能です。自社運用で役に立つのが様々な企業が提供するツールです。ここでは、おすすめのツールを解説していきます。

Twitterアナリティクス

Twitterアナリティクスは、Twitterが提供している分析ツールです。Twitterのアカウントを持っている人なら、誰でも利用することができます。

Twitterアナリティクスは月ごとのエンゲージメント、インプレッション、フォロワーの増減などを調べることができるほか、誰でも簡単に利用することが可能です。また料金も無料なので、Twitterを利用してSNSマーケティングを行いたい人や、初めてツールを利用するという人には便利です。

TwTimez

TwTimezはトレンド分析ができるツールです。どのような言葉がトレンド入りしているのかを反映させることで、運用するアカウントに利用することができます。

トレンドを取り入れたツイートは拡散しやすく、多くの人に届くため、認知度をアップさせたいときには最適です。

whotwi

whotwiは自分のアカウントはもちろん、他のアカウントに関して分析も行えるツールです。

分析もIDを入力するだけという簡単さで、よく使う言葉や平均の文字数、ツイートの時間帯など、基本的な要素に関する分析を行うことができます。

インスタグラムインサイト

インスタグラムインサイトは、インスタグラムのビジネスアカウントに提供されている分析ツールです。こちらも利用は無料で、インプレッション数やエンゲージメント率、ウェブサイトのクリック数などについて分析することが可能です。また、ハッシュタグの数を計測することもできるので、効果的な投稿を行いたいという場合に役立ちます。

インスタグラムを利用していて、これからマーケティングを行いたいという初心者向けのツールといえるでしょう。

SINIS

SINISはインスタグラム分析ツールとして非常に有名な存在です。多くの企業のアカウントで利用されていることから実績のあるツールということができるでしょう。

特に、他のアカウントのデータ分析が可能で、詳細なデータを取得できることから、高度な分析にも用いることができます。

無料プランもありますが利用できるのは基本的な機能だけなので、高度な分析を利用したいという方は有料プランでの契約が必要になります。

インサイトスイート

インサイトスイートはフォロワー数の推移やエンゲージメント率、インフルエンサーチェック機能といった分析を行うことができるツールです。

インサイトスイートのメリットは無料で利用できるということ。無料でありながら、かなり複雑な分析もできるので、まずインスタグラムでのSNSマーケティングを始めてみたい人だけでなく、ある程度分析に慣れた人の利用にもおすすめです。

Facebookインサイト

Facebookインサイトは、Facebookがビジネスアカウントに提供している公式分析ツールです。

Facebookインサイトを利用すると、「いいね」の数、ユーザー属性、リアクションの時間帯といった基本的な情報の分析が可能です。

無料で利用できるツールながら、他アカウントの人気投稿の分析が可能。無料のツールとしては、かなり高機能で利用しやすいツールです。

Social Insight

Social InsightはFacebookの分析ツールですが、TwitterやインスタグラムといったSNSプラットフォームにも対応していることが特徴です。

「ページ全体」「投稿全体」「当該期間中の投稿」という三種類の分野における分析が可能で、様々な内容の分析を行うことが可能です。

複数のSNSプラットフォームを活用している場合、それぞれのツールを利用するのが基本ですが、煩雑になり、データも混乱しがちです。Social Insightであれば一種類のツールで分析が行えるため、様々なSNSプラットフォームを利用しているというユーザーには便利に利用できるでしょう。

【まとめ】SNSマーケティングを通じて企業の成長に繋げよう

SNSマーケティングはこれからビジネスを展開する方だけでなく、既存事業を更に伸ばしたいという方にもおすすめのマーケティング手法です。

ユーザー数が多く、将来性も高いSNSを活用したマーケティングを通じ、ビジネスの成長に繋げましょう。

Maroとは?

Maroは理想のインフルエンサーとのマッチングを実現するインフルエンサーマーケティングプラットフォームです。

Maroでは、以下のような機能・サービスをご提供しております。

・専任の担当による施策実行のサポート
・理想のインフルエンサー効率よく見つけ出す検索機能
・気になるインフルエンサーに声をかけるスカウト機能
・インフルエンサーと連絡が取れるメッセージ機能
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