今では多くの人が活用しているSNS。
その中でも女性に人気を集めているのがインスタグラムです。
インスタグラムは一般のユーザーだけでなく、企業側もマーケティングやプロモーションの舞台として注目しているプラットフォーム。その中でも、特に盛り上がりを見せているのがスキンケアの分野です。
今回はスキンケア分野でのインスタグラム活用方法についてご紹介します。

1.スキンケア分野の現状

化粧品やコスメは、これまで不況知らずと言われている業界でした。実際に化粧品やコスメといった商品は、女性にとってどのような状況でも必要なため、社会的な影響を受けにくいものばかり。しかし、そんな化粧品やコスメの分野で今、逆風が吹いています。
原因となったのは新型コロナウイルスの感染拡大。長引く外出自粛により、ショッピングの機会も激減。
加えて、テレワークも拡大したことで、出社しないことも増え、メイクをする必要もほとんどなくなってしまいました。
さらに、マスクの着用が日常化。顔が隠れることで、メイクをしてもアイメイク程度と、化粧品の需要も低下。さらに、これまで化粧品やコスメの市場を支えていたインバウンドの需要もほとんどなくなってしまったという要因なども重なって、化粧品やコスメ業界はかつてない不況の入り口に立っています。
しかし、そんな状況の中でも唯一の光となっているのがスキンケアの分野です。これまでもスキンケア分野は堅調を保っていましたが、現在、売り上げは右肩上がりに上昇。
ワクチン接種の増加によって、新型コロナウイルスの感染が収束しても、この傾向は持続するものと考えられているため、各社はスキンケア分野により一層注力しています。
2.スキンケア分野が活況の理由

これまでにない盛り上がりを見せているスキンケア分野。しかし、スキンケアといえば誰にとっても必要不可欠なもの。
それなのになぜ今、これまでになくスキンケア分野が活況を示しているのでしょうか。
2.1男性からのニーズが増加
スキンケア分野が活況を見せている理由のひとつに、男性からのニーズが増えているということが挙げられます。
もともと、男性はスキンケアの意識が希薄。もちろん、スキンケアの重要性を認識している男性もゼロではなかったものの、それはあくまでも少数派でした。
しかし、ここでもターニングポイントとなったのが新型コロナウイルスの感染拡大。自宅などでのテレワーク、特にオンライン会議によって男性も自分の顔を意識する機会が増えることになりました。
そうなると気になるのが自分の肌のくすみや衰え。特に顔が大きく映ることも多いと、肌荒れも目立ってしまいます。また、マスクの着用により肌環境も悪化することで、ニキビなどの原因が増加。
自分が気になるだけならまだしも、ビジネスの相手に与える印象も悪くなってしまうと考えた男性が向かったのがスキンケアです。
さらに近年では、男性もファッションやメイクへの関心が高くなっている要因も加わって、スキンケア市場に大きなインパクトを与える結果につながっています。
2.2余剰時間の増加
外出や会食の自粛、さらにテレワークによる通勤時間の減少など少なくなった時間がある一方、逆に増加したのが余剰時間です。
といっても外出が制限された状態では、せっかく生まれた余剰時間の使い方にも限りがあるもの。
そこで、関心が向かったのがスキンケアです。さらにもともと美容への意識が高い女性だけでなく、「関心はあったがなかなか時間を取れない」「今まではゆっくりスキンケアをするより睡眠時間を確保したい」と考えていた女性も、時間をかけてスキンケアを行うようになり、結果として、これまでよりもワンランク上のスキンケア用品が伸びを見せています。
2.3インターネットによる情報へのアクセス
スキンケア市場に影響を与える原因として、インターネットも見逃せません。
これまで、多くの人は自己流でスキンケアを行っていました。雑誌などを参考にすることがあっても、そこに登場するスキンケア用品は高価なものも少なくないため、それらをすべて揃えるのはかなり困難です。
しかし、インターネットを介してリーズナブルな商品や、誰でもできるスキンケアの方法を知ることで、これまで試していなかったスキンケア方法や、知らないブランドやメーカーの製品を使用することへの抵抗感が減少しました。
また、口コミやSNSの情報から、「信頼できる」「試してみたい」と思える製品も多くなり、結果としてこれまで以上にスキンケアに対する関心が高まることとなっています。
3.スキンケア分野のマーケティングでインスタが注目される理由

3.1ユーザーのネット活用方法の変化
ユーザーが新しい商品やスキンケアの方法を知りたいと思った時、まず行うのは検索です。これまでであれば、検索する際にはGoogleなどの検索エンジンを使用するのが一般的でした。
しかし、若い世代の場合には、検索エンジンよりもSNSで直接検索し情報を得る、というようにネット利用の方法自体が変化しています。
さらにSNSでの検索の場合、口コミなど知りたい情報にすぐアクセスできるというメリットを感じるのも若い世代の特徴です。そのため、インスタグラムを活用することは、商品の認知度を高めるために必要な手法と考えられています。
3.2販売ルートの確保
化粧品の分野では、ネットで情報を調べても、最終的にはテスターが利用できるドラッグストアなどリアル店舗で購入するという消費者は少なくありませんでした。
しかし、度重なる緊急事態宣言のためにリアル店舗でのショッピングの機会が減少するなど、新型コロナウイルスの感染拡大が、ユーザーの消費動向にも変化を与えるようになりました。
そしてリアル店舗での買い物が減少した一方で、増加したのがECサイトの利用です。そこで注目されたのがインスタグラム。実はインスタグラムの場合、他のSNSに比べると、ECサイトへのアクセスが容易。
これまでECサイトでの販売が弱いとされていた分野でも、今後は販売が増加すると見込まれているため、そこにアクセスするルートの確保を行うという意味でもインスタグラムの活用は重要になります。

3.3多くの層にリーチが可能
インスタグラムの特徴はユーザーの数。国内だけでも約3300万人以上。全世界規模では、12億人を超えるともいわれています。
また、インスタグラムのユーザーの中心はスキンケアの関心の高い10代から20代にかけての男女であるため、ダイレクトな消費者へのリーチが可能ということになります。
さらに海外では日本ブランドの製品に対する信頼感は非常に高いこともあり、インスタグラムを利用することで、これまでは届かなかった多くの海外ターゲットにリーチするためのチャンスが生まれることになります。
4 . スキンケアにおけるインスタ活用手法

スキンケア分野でのインスタグラムの活用はもはや必須。しかし、実際にはどのように活用してよいか分からないという方も多いかもしれません。
では、スキンケア分野ではどのようにインスタグラムを活用すればよいのでしょうか。
4.1機能を適切に活用する
インスタグラムを活用する場合、まず行いたいのはインスタの機能を理解し、適切に活用することです。
インスタは画像が中心のSNSだと考えられがちですが、最近ではインスタライブ、リール、IGTVなど、様々な動画機能も揃っています。
これらはそれぞれ視聴時間や特徴などが異なっているので、それぞれに向いたコンテンツを発信することが必要になります。
特にスキンケアの商品では動画が力を発揮することが多いため、使い方を工夫するだけでも多くのユーザーに情報を届けることが可能です。
4.2インフルエンサーを活用
インスタグラムで重要なのが、影響力を持ったインフルエンサーの活用です。
ユーザーにとってインフルエンサーは信頼できる情報を発信する存在であるのと同時に、親しみや憧れの感情もあるため、インスタグラマーを上手に活用すれば、消費者に商品をアピールし、売り上げアップにつなげることができます。
5 .まとめ
今後も好調な売り上げに期待が集まるスキンケア分野の商品。マーケティングやプロモーションなどの面でインスタグラムとの親和性が高く、売り上げアップのためには活用が必須です。
インスタグラムは若いユーザー層にリーチしやすいことはもちろん、海外展開を考えているブランドにも最適。
また、インフルエンサーマーケティングは低コストで効果が高いため、売り上げに悩んでいるブランドにもおすすめです。我々がご提供しておりますインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「Maro」もご検討いただけますと幸いでございます。
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