VR(バーチャルリアリティー)など様々な場面で聞くようになった「バーチャル」という言葉。
2016年には大人気ゲーム機PlayStationにもVR版が登場し、「バーチャル」は既に私たちの身近なところまで現れるようになってきました。
それはインフルエンサー業界も例外ではありません。近年ではバーチャルインフルエンサーと呼ばれる人たちが活躍するようになり、今まさに大注目の存在です。
今回の記事では、そんなバーチャルインフルエンサーとはいったい誰なのか、そしてインフルエンサーマーケティングで彼らを活用するメリットは何なのかについて、詳しく解説していきます!
バーチャルインフルエンサーとは?

バーチャルインフルエンサーは、またの名をCGI(Common Gateway Interface)インフルエンサーとも呼ばれる、人間のリアルな特性、機能、および個性を備えた、コンピューターで作られた架空の「人物」です。
日々多くのバーチャルインフルエンサーがインスタグラムなどのSNSに登場し、彼らはインフルエンサーマーケティング業界で無視できない存在になっています。
バーチャルインフルエンサーの仕組みとして、その裏方には企業や個人などのクリエーターがいます。
SNS上に作成した仮想人間を世界的に認められるインフルエンサーになるよう、成長させていくことがクリエーターの仕事です。外観、洋服、性格、どの企業とコラボするかなど、全てをクリエーターが細かく設定します。
上のLil Miquelaはインスタグラムに288万人以上のフォロワーを持つメガインフルエンサーであり、この投稿では彼女の誕生日を友人たちが笑顔で祝福する様子が映し出されています。
このようにバーチャルインフルエンサーはアニメのキャラクターなどとは違い、より人間的な部分が多く、その親近感からも多くの企業がPRで彼らを活用しています。
バーチャルインフルエンサーを活用するメリット

バーチャルインフルエンサーは今後、AIが進化するのと同時により普及していくと考えられ、様々な企業のインフルエンサーマーケティングに関与するようになると思われます。
時代の先を進み、全く新しいオーディエンスにリーチしたいと考えている企業ほど、バーチャルインフルエンサーのメリットについて知っておきましょう。
①企業がコントロールしやすい
共にキャンペーンを行うにあたり、企業がバーチャルインフルエンサーをコントロールしやすい点がメリットとして挙げられます。
いくらリアルといえどもバーチャルインフルエンサーは人間ではありません。そのため、彼らの行動、発言、宣伝方法、投稿の頻度などは企業側がイメージ通りにアレンジすることができます。 この柔軟性はキャンペーンを円滑に行うためにも重要な特徴であるといえるでしょう。
②リスクが少ない
企業がバーチャルインフルエンサーの言動を柔軟に制御できるため、その分起こりうるリスクが軽減されます。
このリスクの軽減はリスクを事前に減らすことだけを意味するものでなく、何か問題が生じた後でも同じことがいえます。
例えば、インフルエンサーへ商品紹介の動画の撮影をお願いした際に、撮影の段階でバーチャルインフルエンサーが商品に関して誤った情報を言ってしまったとします。通常のインフルエンサーの場合、こうしたミスを犯した時は再撮影・再編集をしなければいけません。
これは時間と労力を多く使うこととなり、結果としてキャンペーンが予定通りに進まない可能性も生じます。
しかし、バーチャルインフルエンサーの場合は、クリエーターが全てを作成・編集することができるため、こういったミスが発生してもたった数分で修正することができるのです。
このようにバーチャルインフルエンサーを起用することで、様々なリスクを排除することができ、スピーディーにキャンペーンを進めることができるかもしれません。
③高いエンゲージメント率
バーチャルインフルエンサーを起用するメリットとしては、膨大な数のオーディエンスへリーチすることができる点です。
人間のインフルエンサーと同様で規模によってこのリーチ数は変わりますが、Lil Miquelaのように多くのフォロワーを持つことができれば、上の例のようにたくさんのエンゲージメントを獲得することもできます。
ただ、バーチャルインフルエンサーは特にエンゲージメント率が高くなる傾向にあり、通常のインフルエンサーに比べて約3倍のエンゲージメント率を誇るといわれています。
まとめ

本記事ではバーチャルインフルエンサーについて、インフルエンサーマーケティングで起用する際のメリットを中心にご紹介しました。
高いエンゲージメントを持ち、ともに仕事をするにも様々な場面で融通が利くバーチャルインフルエンサーは、今後もしばらくインフルエンサー業界で注目の的となりそうです。
今回の記事を参考にして、バーチャルインフルエンサーを起用したキャンペーンを行ってみてはいかがでしょうか?
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