
SNSは、企業が情報を発信できるだけでなく、多くのユーザーとつながり、ファンを獲得できる重要な存在。そのため、マーケティング分野でも活用が進んでいます。
SNSでのマーケティング効果をさらに高めるため、必要なのが効果の分析。そのために役立つのが、SNS分析のためのツールです。
では、SNSマーケティングツールはどのようなものを使用すればよいのでしょうか。また、どのように分析すればよいのでしょうか。
今回はSNSマーケティングに関するツールについてご紹介します。
目次
SNSマーケティングでツールを利用する意義

情報の整理
SNSマーケティングは様々な意見やユーザーの属性に関する情報を集められるものです。しかし、その情報は様々で、膨大な量に及びます。
そのため、非常に有益な情報であってもなかなか見つけられなかったり、逆に有益に見えたものがそれほど役に立たなかったりといったケースも少なくありません。
そういった情報を整理することは至難の業。
しかし、ただ並べておくだけではせっかくの情報を活かすことはできません。SNSマーケティングに関するツールは、情報を整理し、必要な時に役立てるためにも必要になります。
迅速な利用が可能
SNSマーケティングにおいてツールを使うことは業務の効率性向上にも役立ちます。
SNSマーケティングで得られる情報は様々な分野に役立てることができます。たとえば、新製品に関する情報を発信した場合、どのような反響があったのかをリアルタイムで知ることができます。
しかし、せっかくの即時性も、利用まで時間がかかってしまうとその価値が低下してしまうことも考えられます。
SNSマーケティングに関するツールは、情報の早期の利用にも役立てることができます。
SNSマーケティングツールはどのように選べばいい?

SNSマーケティングの重要性がますます高まっている現在では、ツールの種類も多岐に渡っています。
では、そのツールを選ぶときにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。
分析の目的や利用者に適したものを選ぶ
一口にマーケティング用のツールと言っても、様々なものがあります。
たとえば、どのようにフォロワーが増えたのか、フォロワーの属性はどのようなものが多いか、どの投稿がエンゲージメント率が高いかなど、分析したい内容によっても異なります。
もちろん複数の目的を果たすツールもありますが、専門的になればなるほど、細かな情報を得ることができます。
ただし専門的なツールは、慣れていなければ使いにくいことも。そのため、ツールを選ぶときには、誰がどのような目的で利用するのかを考えて選ぶことも重要です。
予算と効果を考えて選ぶ
多くのマーケティング用のツールは、有料で販売されています。また、同じ有料のものでも一定額を払えば使い放題のもの、契約ごとに料金が発生するもの、一部機能のみ有料のものなど様々。
そのため、実際に使ってみると当初予想していたよりも高額の予算が必要になってしまうというケースも。
また、SNSマーケティングはできるだけ低コストで行いたいと考えている企業も少なくありません。
SNSの利用は無料でも、ツールの利用にはある程度の予算が必要だということは覚えておいた方がよいでしょう。
利用するSNSを基準に選ぶ
SNSマーケティングに関するツールは、利用するSNSのプラットフォーム事に異なります。そのため、どのメディアを利用するのかをはっきりさせることが第一歩。
SNSマーケティングでは複数のSNSプラットフォームを利用することも少なくないため、それぞれに個別のツールを利用するのかといった点を最初に決めておく必要があります。

Twitterの分析ツール

Twitterアナリティクス
Twitterアナリティクスは、Twitterが提供している分析ツールです。Twitterのアカウントを持っている人なら、誰でも利用することができます。
Twitterアナリティクスは月ごとのエンゲージメント、インプレッション、フォロワーの増減などを調べることができるほか、誰でも簡単に利用することが可能。また料金も無料なので、Twitterを利用してSNSマーケティングを行いたい人や、初めてツールを利用するという人には便利。
ただし、分析できるのは自分のアカウントだけで、キーワードの分析などは不可能なので、あくまでも初心者用と考えたほうがよいでしょう。
TwTimez
TwTimezはトレンド分析ができるツールです。どのような言葉がトレンド入りしているのかを反映させることで、運用するアカウントに利用することができます。
トレンドを取り入れたツイートは拡散しやすく、多くの人に届くため、認知度をアップさせたいときには最適。
ただし、トレンド分析に特化したツールなので、単体でマーケティング全体をカバーするのは難しいかもしれません。
whotwi
whotwiは自分のアカウントはもちろん、他のアカウントに関して分析も行えるツールです。
分析もIDを入力するだけという簡単さで、よく使う言葉や平均の文字数、ツイートの時間帯など、基本的な要素に関する分析を行うことができます。
インスタグラムの分析ツール

インスタグラムインサイト
インスタグラムインサイトは、インスタグラムのビジネスアカウントに提供されている分析ツールです。こちらも利用は無料で、インプレッション数やエンゲージメント率、ウェブサイトのクリック数などについて分析することが可能です。また、ハッシュタグの数を計測することもできるので、効果的な投稿を行いたいという場合に役立ちます。
ただし、他のアカウントと比較できないといったデメリットも。さらにパソコンからの利用はできないので、本格的なデータ分析はやや難しい面があります。
インスタグラムを利用していて、これからマーケティングを行いたいという方の入門編のツールといえるでしょう。
SINIS
SINISはインスタグラム分析ツールとして非常に有名な存在です。多くの企業のアカウントで利用されていることから実績のあるツールということができるでしょう。
特に、他のアカウントのデータ分析が可能で、詳細なデータを取得できることから、高度な分析にも用いることができます。
無料プランもありますが利用できるのは基本的な機能だけなので、高度な分析を利用したいという方は有料プランでの契約が必要になります。
インサイトスイート
インサイトスイートはフォロワー数の推移やエンゲージメント率、インフルエンサーチェック機能といった分析を行うことができるツールです。
インサイトスイートのメリットは無料で利用できるということ。無料でありながら、かなり複雑な分析もできるので、まずインスタグラムでのSNSマーケティングを始めてみたい人だけでなく、ある程度分析に慣れた人の利用にもおすすめです。
Facebookの分析ツール

Facebookインサイト
Facebookインサイトは、Facebookがビジネスアカウントに提供している公式分析ツールです。
Facebookインサイトを利用すると、「いいね」の数、ユーザー属性、リアクションの時間帯といった基本的な情報の分析が可能です。
無料で利用できるツールながら、他アカウントの人気投稿の分析が可能。無料のツールとしては、かなり高機能で利用しやすいツールです。
Social Insight
Social InsightはFacebookの分析ツールですが、TwitterやインスタグラムといったSNSプラットフォームにも対応していることが特徴です。
「ページ全体」「投稿全体」「当該期間中の投稿」という三種類の分野における分析が可能で、様々な内容の分析を行うことが可能。
複数のSNSプラットフォームを活用している場合、それぞれのツールを利用するのが基本ですが、煩雑になり、データも混乱しがち。しかしSocial Insightであれば一種類のツールで分析が行えるため、様々なSNSプラットフォームを利用しているというユーザーには便利に利用できるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
SNSマーケティングを行うときには、データの分析が必要不可欠ですが、初心者にとってはハードルが高いもの。
そんなとき、便利なツールを利用することで、情報を整理し、迅速に運用に役立てることができます。
ツールには様々な種類や特徴があるため、まず目的や習熟度に沿って、最適のものを選ぶことが重要です。
また、コスメ業界にSNSマーケティングの秘訣を下記の記事で紹介しているので、併せてご覧ください。
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